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2017年のデジカメを振り返って驚いた(2/3 ページ)

» 2017年12月29日 06時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]

もっとも挑戦的で未来を感じさせてくれたカメラはこれ!

 対して、完成度よりも未来への挑戦、新しいカメラを開拓するぞ的な精神を持った未来派カメラも2機種。

 1つは富士フイルムのGFX 50s。中判センサーを搭載したミラーレス。APS-CサイズのXシリーズを出していた富士フイルムが、35mmフルサイズを一気に飛び越えてその上に行った、ってのは感慨深いところ。

GFX50sでポートレート(64mm 1/1100秒 F4 +0.67 ISO200)

 もう1つはソニーのα9

 これはスゴかった。約2400万画素と画素数は普通だけど電子シャッターメインで超高速AFで超高速連写。今までのカメラへの挑戦というか、未来のデジタル一眼はこうなるのだ、という強い意志を感じたわけで、まだ初号機だしローリングシャッター歪みがゼロになったわけでもないのだが、未来を感じてワクワクした久しぶりのカメラだったのである。

α9で撮ったアオサギ(148mm 1/2000秒 F5 ISO800)

「ああこの手があったか!」なカメラはこれ

 ミドルクラスで第一印象が良かったのが富士フイルムのX-E3。約2400万画素のAPS-Cサイズセンサーを搭載し、背面モニターとEVFを持つ非常にオーソドックスで四角いミラーレス一眼。

 これがよかった。

 背面にAF枠操作用のジョイスティックを持ち、その代わりすっかり見慣れた十字キーを廃して背面すっきり。

 おかげで、デザインもすっきりして使い勝手もよくて、いい感じに「カメラくさい」。

 ミドルクラスのデジタル一眼としては非常にいい。スナップ用のミラーレスとしておすすめしたい。あと、ボディ内手ブレ補正がはいればいうことなかったのだが。

「X-E3」。このシンプルですっきりしたボディがいい

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