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持って楽しく撮って楽しい悦楽のカメラ「ライカCL」(3/4 ページ)

» 2018年01月26日 16時46分 公開
[荻窪圭ITmedia]

モノクロで撮ってもカッコいいのがたまらん

 では撮ろう。右手人差し指でシャッターボタン回りのレバーをくにっと回すと電源がオンになる(ちょっと硬めなのがまたいい)。

 絞り優先で撮るなら、まず左ダイヤルのセンターボタンを押して撮影モード切り替えにし、左ダイヤルを回して絞り優先モードにする。

 そして左ダイヤルで露出補正、右ダイヤルで絞り値を変え、構えてフォーカスを合わせてシャッターを切る。

 シャッターは重すぎず軽すぎず、しかもシャッター音が小気味よい。気持ちいい音がするのだ。ミラーレス一眼でもシャッター音は大事なのだ。

 そしてまず撮ったのがいつものこちら。青空の発色が独特。

青空とガスタンク。JPEGで撮ると独特のしっとりした絵になる(1/5000秒 F2.8 ISO100)

 ちなみに2400万画素でボディ内手ブレ補正はなし。

 AFは速くて快適。

ノーファインダーで多点測距にしてタイミングと構図だけで左手で猫をなでつつ右手で撮影。AFも速く狙ったタイミングでさっと撮れた。最良のスナップ機かも(1/800秒 F2.8 ISO100)

 AFモードは多点測距、測距枠(十字キーでAF枠を動かせるモード)、顔認識、タッチAFなど全部で7つある。それぞれが排他的(例えば多点測距時はタッチAFは使えない)なのはちょっと不便。

AFモードは多彩。ただタッチAFと顔認識を同時には使えないなど、ちょっと制限はある。またタッチパッドAFも未対応だ
中央にフォーカスロックしてスイーツを。外光が混じったややこしい環境だったが、その場の雰囲気をきちんと表現してくれた。これは良い(1/80秒 F2.8 ISO800)

 人を撮るときは顔認識AFが使える。

雨が降りそうな曇天だったので人を撮るには条件が良くないが、その場の雰囲気がしっかり表現されている。ホワイトバランスは昼光に設定(1/80秒 F2.8 ISO100)

 いい意味でナチュラルな写りだ。

 ISO感度は100から50000まで。ISOオート時は感度の上がり方を自分でセットできる。さすがなのは「1/f」単位での指定ができること。fは「focal length」、つまり焦点距離。

 18mmのレンズで「1/f」を指定すると1/20秒を切るとISO感度があがるようになる(1/18秒にならないのは、キリがいいところで丸めているからか)。「1/[2f]」だと「1/40秒」。

ISOオート時の振る舞いを細かく設定できるのは良い

 今回は、シャッタースピードを速めに維持する「1/[4f]」(これが上限)にしてみた。だから1/80秒でISO感度が上がり始める。

 画角が狭くなるほど手ブレの影響は大きくなるので、それを考慮してセットできるのはいい。

夜景を2段だけ絞って手持ちでさっと撮ってみた。ISO12500まで上がったけど、ノイズの出方があまり不自然じゃないのが良い(1/80秒 F5.6 -0.6 ISO12500)

 例によってISO400から50000まで上げながら等倍でチェック。

 ISO感度を上げてもISO6400くらいなら悪くない。さらに上げても、不自然に絵をつぶさずノイズは残す感じになるのは良し。

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