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ヤマハの新製品発表会でスクエア形“オシャレ”ヘッドフォン 販路拡大の取り組みも

ヤマハは、銀座の同社直営店で新型ヘッドフォン「HPH-M82」の発表会を行った。今後は販路を拡大し、家電量販店などでも同社のヘッドフォンを購入できるようにする。

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 ヤマハは1月29日、東京都中央区の「ヤマハ銀座店」で新製品発表会を行った。今回発表されたのは、2月中旬に発売予定のオンイヤー型ヘッドフォン「HPH-M82」。スタイリッシュなスクエアフォルムが特徴で、ファッション小物のようなデザインを意識したという。価格はオープンで、実売想定価格は1万円前後。

 発表会前半は、ヤマハの楽器音響営業本部 音響営業統括部 統括部長の大澤博史氏と同社AV・流通営業本部 本部長の猿谷徹氏、AV・流通営業本部 企画室長の岡田豊氏が登壇し、同社のヘッドフォンビジネスの取り組みについて話した。

photophoto ヤマハの楽器音響営業本部 音響営業統括部 統括部長の大澤博史氏(写真=左)とAV・流通営業本部 企画室長の岡田豊氏(写真=右)

ヘッドフォンビジネスを本格展開

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同社AV・流通営業本部 本部長の猿谷徹氏

 猿谷氏はこれまでのヤマハのヘッドフォンビジネスの歴史を振り返る。「1970年代に本格的なハイファイとして「HP-1」が登場したが、1980年代にはオーディオ製品の需要がハイファイから家庭用にシフトしていき、ヘッドフォンの価値が失われていった。一方で電子楽器用のヘッドフォンは人気だったが、あくまで電子鍵盤楽器に付随するアクセサリーという位置付けだった」(猿谷氏)という。

 これらを踏まえて、「これからは大きく3つのビジネスに集約していく」と猿谷氏は言う。それは「プロ向けのプロオーディオ、一般向けのオーディオリスニング、楽器を使う人向けの楽器・音楽」の3つだ。プロ向けは原音を忠実に再生できること、一般向けは音質や携帯性、楽器向けは長時間の装着が快適であることなど、それぞれ用途が異なる。猿谷氏は、これからはヘッドフォンを1つのビジネスカテゴリーとして捉え、これらの3分野に注力していく考えを示した。

 また、岡田氏は販路拡大の施策について言及した。これまでヘッドフォンは同社の直販サイト、直営店、一部インテリア雑貨店など限られた場所でしか購入できなかったが、「これからはJと協業し、家電量販店、ヘッドフォン専門店、Web通販などでの販路拡大を行う」(岡田氏)という。大澤氏も、「あらゆるシーンで利用できるカジュアルオーディオを展開していく上で、家電量販店の協力が必要だ」と話す。その後、Jの取締役社長 小堺秀治氏も登壇し、「今後は女子高生や女子大生をターゲットにアパレルショップで展開したり、amazonなどでも販売していきたい。売上は2014年で2億円、2015年で3.5億円、2016年で5億円」と目標を掲げた。

photophoto 今後のヘッドフォンビジネスにおける3つの軸(写真=左)。随時販路を拡大していくという(写真=右)

オシャレ小物としてのヘッドフォン

 後半は新製品HPH-M82の発表だ。HPH-M82は、「アクセサリーのような感覚で外出先に持ち歩けること」をテーマにし、高いファッション性を備えるスクウェアフォルムのオンイヤー型のヘッドフォン。

 男性にはクールさ、女性にはスタイリッシュさを訴求するという本製品のカラーバリエーションは、ジュエリーゴールド、ボルドーブラウン、アーバンネイビー、ソフィスブラック、ピュアレッド、アクティブホワイトの6色。前半4色は日常的に使える「シティスタイル」、後半2色はスポーツシーンなどになじむ「スポーティスタイル」として位置づけられる。

photophoto 「HPH-M82」(写真=左)。カラーバリエーションは、ジュエリーゴールド、ボルドーブラウン、アーバンネイビー、ソフィスブラック、ピュアレッド、アクティブホワイトの6色(写真=右)

 ドライバーは40ミリの大口径で、振動板には剛性と柔軟性に優れたヤマハ独自のタンジェンシャル・エッジを採用。自然なサウンドを実現した。長さ1.2メートルのケーブルにはiOS端末の選曲・音量調整、iPhoneの通話などが行えるリモコンマイクを搭載し、快適な聴き心地と使い心地を両立した。また、イヤーパッドにはクッション性の高い低反発素材を、パッド表面は肌触りの良いナイロン繊維を採用するなど、装着感も重視する。

photophotophoto HPH-M82は、スクウェアフォルムのオンイヤー型ヘッドフォン

 再生周波数帯域は20〜2万Hz。インピーダンスは46オームで、出力音圧レベルは105dB。プラグは3.5ミリのL型ステレオミニで、金メッキを施した6.3ミリの変換プラグを備える。本体重量は150グラムと軽量だ。

 また、発表会では新製品の持つファッション性、躍動感などのイメージを演出するものとして、「SHUHO」「THE GALAXXXXY★」「大貫勇輔」という3組のダンサーによるダンスパフォーマンスが行われた。ヤマハは、今後ストリートダンス大会へのスポンサードを積極的に展開していくという。

photophoto ダンサーたちがヘッドフォンを用いたパフォーマンスを行った

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