クラリオン、ハイレゾ対応のフルデジタルヘッドフォン「ZH700FF」を発表
クラリオンは、フルデジタルヘッドフォン「ZH700FF」を発表した。Dnote技術に独自のエッジレス平面駆動振動板を組み合わせた意欲作だ。
クラリオンは7月25日、フルデジタルヘッドフォン「ZH700FF」を発表した。10月に発売予定で価格はオープン。店頭では14万円になる見込みだ。
Trigence SemiconductorのDnote技術を採用したオーバーヘッド型のフルデジタルヘッドフォン。ヘッドフォン用としては世界初となるエッジのない平面駆動ドライバーユニット「フローティング・フラットドライバー」を独自開発し、192kHz/24bitまでのハイレゾ音源を再生できるという。
フローティング・フラットドライバーは、ひずみの原因となるエッジやダンパーを廃したフローティング構造と、複数のエッチングパターンを張り巡らせたマルチボイスサーキット構造が特徴の独自ユニット。振動板の面全体をデジタル信号で高応答駆動させることができるうえ、Dnote技術との組み合わせによって一般的な平面駆動方式に比べ「圧倒的な低ひずみ特性」を実現したという。「ボーカルの感情や個々の楽器が奏でる音の輪郭までも繊細に描き出し、広がりのある豊かな表現力で原音の持つ魅力を限りなく引き出す」(同社)。再生周波数特性は10〜4万8000Hz。
入力はmicroUSBもしくは光ミニ端子で、ほかにステレオミニ(アナログ)端子も備えている。内蔵バッテリーでUSB経由の場合は約6時間、光デジタル入力なら約12時間、アナログ入力では約10時間の連続駆動が可能だ。本体重量は約510g。
なお、クラリオンでは発売に先駆けて7月30日(土)に東京・中野サンプラザで開催される「ポータブルオーディオ研究階2016夏」に同製品を出品する。
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