ソニーは10月14日、1型センサーを搭載したコンパクトカメラ「RX100」シリーズの最上位機種となる「RX100 V」を国内で発表した。10月21日に発売、市場想定価格は12万円前後(税別)となる。
RX100 Vは、従来のシリーズ最上位機種であった「RX100 IV」の特徴を受け継ぎつつも、シリーズ初の像面位相差AFセンサーと新開発のフロントLSIを搭載した。撮像センサーはRX100 IVと同じくExmor RSで、有効画素数は約2010万画素、レンズはZEISS Vario-Sonnar T* 24-70mm F1.8-2.8となる。
像面位相差AFセンサーは、レンズ一体型のデジタルカメラとしては世界最多の315点のAFポイントを撮像エリアの約65%に配置している。これによりAF合焦速度を0.05秒まで短縮した。4K動画撮影時にも像面位相差AFは威力を発揮し、他社の1型センサー搭載コンパクトカメラに比べてスムーズなコンティニュアスAFを可能としている。
また、新開発のフロントLSIによってAF・AEを追従させつつ、フル画素となる2010万画素で約24コマ/秒の高速連写を実現した。2010万画素、24fpsで150枚(約6.3秒)の連続撮影が可能だ。
最大960fpsのスーパースローモーションも、RX100 IVに比べて撮影可能時間が約2倍に延びた。
その他、全画素読み出し4K動画や、動画撮影時のAF駆動速度・AF追従感度設定、4K動画からの静止画切り出しに対応する。静止画撮影のシャッタースピードは最高1/32000秒、収納式の有機ELファインダーは約235万ドット、背面の液晶モニターは上方向に約180度、下方向に約45度可動する。
本体サイズは101.6×58.1×41.0mm、バッテリーとメモリーカードを含めた重量は299g。
RX100 VをRX100シリーズの最上位機種としつつ、初代の「RX100」からRX100 IVまでの4機種も引き続き販売を続ける予定だ。
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