富士フイルムは1月19日、ミラーレス一眼カメラ「FUJIFILM X-T20」を発表した。ボディーカラーはBlackとSilverの2色を用意し、ボディーの価格はオープンだが米国ではUS899ドル(約10万円)、2月下旬に発売予定。
X-T20は「X-T10」の後継機種という位置付けで、上位機種である「X-T2」の特徴を継承したという。
イメージセンサーはAPS-Cフォーマットの「X-Trans CMOS III」で、有効画素数は2430万画素。画像処理エンジンには「X-Processor Pro」を搭載し、起動時間0.4秒、最高0.06秒のAF合焦速度、8fpsの連写速度と撮影間隔0.25秒を実現した。AF測距点は同時に発表された「X100F」と同じく91点となる。
動画撮影はフルHD60fpsのほか、4K30fpsにも対応した。4K動画にもフィルムシミュレーションを適用でき、さまざまな色調の動画が撮れる。なお、上位機種のX-T2では広色域を記録できる「F-Log」に対応していたが本製品では対応しない。
本体サイズは118.4(幅)×82.8(高さ)×41.4(奥行き)mmで、重量は約383g(バッテリー、SDカードを含む)。
また、X-T20の発表と同時に「XF50mm F2 R WR」も発表された。希望小売価格は税別6万2000円で、2月下旬に発売予定。
販売中の「XF23mm F2 R WR」「XF35mm F2 R WR」に続く開放F値2.0の小型軽量レンズだ(重量200g)。ED非球面レンズ1枚を含む7群9枚の光学設計による高い解像性能とステッピングモーターによる静かで高速なAF、防じん・防滴・-10度までの耐低温構造が特徴だ。
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