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キヤノンのエントリー機が2年ぶりリニューアル――「EOS 9000D」「EOS Kiss X9i」登場

キヤノンは、レンズ交換式デジタル一眼レフカメラ「EOS 9000D」および「EOS Kiss X9i」を4月上旬に発売する。画像処理エンジンが最新の「DIGIC7」となり、より幅広い撮影シーンでワンランク上の撮影が楽しめるようになった。

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 キヤノンは2月15日、レンズ交換式デジタル一眼レフカメラ「EOS 9000D」および「EOS Kiss X9i」を発表した。基本機能を共通化した兄弟モデルだが、「プレミアムエントリー」をうたう9000Dにはワンランク上の操作性を実現する、いくつかの追加機能がある。いずれも4月上旬に発売する予定で、価格はオープン。店頭では9000Dのボディが10万円前後、Kiss X9iのボディは9万円前後になる見込みだ(税別)。それぞれ2つのレンズキットを用意する。


「EOS 9000D」
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「EOS Kiss X9i」
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 2015年に発売した「EOS 8000D」「EOS Kiss X8i」の後継機。主な進化ポイントは、APS-C CMOSセンサーが約2420万画素になったこと、画像処理エンジンが最新の「DIGIC7」となり、常用ISO感度100-25600を実現した。「薄暗い場所でも高速シャッターが使えるほか、手持ち撮影や動画撮影にも強い」(同社)。


「EOS Kiss X9i」の操作部

 AF性能も進化。「EOS 80D」と同じ高性能AFセンサーを搭載し、ファインダー撮影ではエントリークラスでは最多となる「オールクロス45点AF」を実現した(従来機はオールクロス19点)。連続撮影も最高約6コマ/秒と「エントリークラス最速」(同社)。動いている被写体にピントを合わせ続ける「AIサーボAF II」は、被写体の動きを予測して自動的に追従するという。

 エントリークラスでは初搭載となるのが「デュアルピクセルCMOS AF」。ライブビュー撮影時や動画撮影時、撮像画面内の約80%(縦)×約80%(横)が適用エリアとなり、位相差AFのみで高速な合焦を可能にした。「2013年の『EOS 70D』で初めて採用したものをエントリーモデルまで使えるようになった。ライブビュー撮影時のオートフォーカス速度は0.03秒の『世界最速』を実現した」(同社)


「EOS 9000D」の背面

 ユーザーインタフェースは、新しい「ビジュアルガイド」と従来モデルのUIを切り替えて利用できるようになった。従来のUIは、黒をベースに白抜き文字というEOSシリーズの共通スタイルで、既存ユーザーには使いやすいが、より初心者がとっつきやすいUIとして作られたのがビジュアルガイドだ。白い画面に黒い文字を採用し、さらに作例やイラストを多用して各機能に分かりやすい解説を加えている。


新しい「ビジュアルガイド」

 もちろんWi-FiとBluetooth/NFCを搭載。スマートフォン用アプリ「Camera Connect」を使えばカメラ内の画像一覧やリモートライブビュー撮影が行える。またBLE対応のため、スマホとカメラをBluetooth接続しておけば極低消費電力で接続を維持。画像の転送や閲覧などをしたいときにスマホあるいはカメラから操作すればすぐにWi-FIに切り替わる。

 動画撮影はフルHD解像度の60フレームまでサポート。EOS M5に採用された5軸手ブレ補正の「動画電子IS」を搭載しているほか、デュアルピクセルCMOS AFによる高速で滑らかなAFも可能だ。

EOS 9000Dのみの機能


EOS 9000Dのみ上面液晶表示パネルを装備

 EOS 9000Dでは、上面液晶表示パネルを搭載し、ファインダーや背面液晶に情報を表示させなくても撮影設定を確認できるなど「ワンランク上の視認性」(同社)をプラス。さらにファインダーから目を離さなくても設定を容易に変更できる「サブ電子ダイヤル」、自由度の高い構図選びを可能にする「AF-ONボタン」という機能が追加されている。

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