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話題のアナログレコード! 気になる人のための手頃で満足度の高い機器購入ガイド(1/3 ページ)

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 今、日本や欧米で“アナログレコード”が熱く盛り上がっているという。うわさを聞いて大手レコードショップに足を運んでみると、確かにアナログレコードを販売しているしっかりとしたコーナーがあり、クラシックやジャズの名盤だけでなくJ-POPの新譜も”アナログ化”されている。ロックやダンス系のアルバムを手に取ってレジに向かう音楽ファンの姿も散見された。


近年、人気が再燃しているアナログレコード。最近はアナログレコードを中心に販売している専門店もにぎわっている

 「わざわざ新しく買わなくても、わが家には父親が買いためたビートルズとか、ジョン・コルトレーンとかの名盤レコードがある。でもアナログプレーヤーが壊れて捨ててしまったので聞く手段がない」というご家庭もあるのではないだろうか。実はいまアナログレコードブームの再燃とともに、けっこう手軽にレコード再生を楽しめる手頃なオーディオコンポーネントが充実してきている。自宅で長い眠りについているアナログレコードに、今こそ針を落とし、音を出してみてはいかがだろうか。

アナログ再生用のオーディオシステムを“10万円以内”でそろえる

 今回はお手軽にアナログレコード再生を楽しむためのシステム提案をいくつかご紹介したいと思う。まずはプレーヤーとアンプ、スピーカーを真面目にそろえる“正攻法”から。でも予算は「10万円以内」に絞るとしたらどんな手があるだろうか。

 プレーヤーとアンプをそろえて聞くのであれば、そのどちらかに「フォノイコライザーアンプ」が内蔵されているか購入前にチェックしておこう。フォノイコライザーアンプとは、レコード盤に収録されている音を適正なバランスと音圧に整えて出力するために必要なコンポーネントだ。プレーヤーかアンプのどちらかにこれが内蔵されていない場合、あるいは単体のフォノイコライザーアンプを用意しないとアナログレコードの音が正しく再生されないので注意したい。

 以上を踏まえた上で、アナログレコードプレーヤーはティアックの「TN-100」(直販サイト価格:税込2万1384円)、オーディオテクニカの「AT-PL300」(オープン:想定売価1万円前後)、デノンの「DP-300F」(税込4万6440円)あたりが狙い目だ。アナログレコード再生の場合は“カートリッジと針”の選択もサウンドの決め手になる(関連記事)。


オーディオテクニカの「AT-PL300」(オープン:想定売価1万円前後)

 ここに挙げた3つのモデルはすべてカートリッジと針が本体に付属するかたちで販売されているので、パッケージから開封してすぐにアナログレコード再生が楽しめる。針先は摩耗してしまうとレコードの音を拾えなくなってしまうが、いずれのモデルも交換パーツが用意されているので安心だ。


デノンの「DP-300F」(税込4万6440円)

 アンプは一体型のプリメインアンプが比較的場所を取らないのでおすすめだ。例えばマランツの「PM5005」(税込3万5100円)、デノンの「PMA-390RE」(税込5万6160円)、パイオニアの「A-30」(税別4万7429円)、ヤマハの「A-S301」(税込4万3200円)あたりが、今インターネットで探すと手頃な価格のものが見つかりやすい。アンプもパワーがあって、フォノイコライザー機能を内蔵するものを選んでおくと、将来よりグレードの高いレコードプレーヤーに買い替えたくなった時に選択の幅が広がる。


マランツの「PM5005」(税込3万5100円)

デノンの「PMA-390RE」(税込5万6160円)

 そしてスピーカーだが、これはシステム全体の音のキャラクターを左右する要素が強いコンポーネントでもあるので、できれば店頭で音を聞いて気に入ったものを選んでほしい。でも今回は「3ピースで10万円以内」という条件を敢えて設定しているので、価格が手ごろであることも踏まえて選んでみよう。

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