ソニー製ヘッドフォンの“新たな顔”、「MDR-1AM2」登場
ソニーのプレミアムヘッドフォンに完全新作が登場。全体に軽量コンパクトとなったほか、ドライバーを一新。「MDR-Z1R」譲りのフィボナッチパターンも。
ソニーは2月20日、プレミアムヘッドフォン「MDR-1AM2」を発表した。2012年発売の「MDR-1R」、2014年の「MDR-1A」に続く「ソニー製ヘッドフォンの新たな顔」(同社)。3月10日に発売する予定で、価格はオープンプライス。店頭では3万円前後(税別)になる見込みだ。
基本デザインは従来機から踏襲しつつ、ハウジングの直径を7mm縮小(約59mm)、ヘッドバンドの構造を見直して27.5mm幅とするなど各パーツのスリム化を図った。重量も約38g減の約187gと軽量化。外観パーツが減り、シンプルで一体感のあるデザインになった。
10万Hzまで出せる新開発の40mm径ドライバーには、アルミコーティングを施したLCP(液晶ポリマー)振動板を採用している。素材としては従来機のMDR-1Aと同じだが、ドーム中心部を高くして剛性を高め、超高音域の感度が向上したという。同社では、近年のシミュレーション技術や試作機製造技術の向上で試作と試聴のサイクルを素早く回すことが可能になり、技術的な課題を克服できたとしている。
またグリルにはフラグシップモデルの「MDR-Z1R」で初めて採用したフィボナッチパターンを施し、振動板からの空気の伝搬を阻害しない構造とした。フィボナッチパターンは、「フィボナッチ数列」を参考に曲線を使って開口部を均等化したもので、音響特性が“グリルがない状態”に近づくという。
イヤーパッドの形状や素材も変わった。表面には吸放湿性に優れた合皮を使って蒸れにくくしたほか、内部素材に低反発ウレタンフォームを用いて装着時の遮音性と装着感を両立したという。
付属のケーブルは2本。1本は通常の3.5mmステレオミニプラグで、もう1本はバランス接続に対応した4.4mm径プラグとなっている。ハイレゾ対応ウォークマン「NW-ZX300」など対応機器と組み合わせると、クロストークを低減してクリアな音が楽しめる。
関連記事
- これは全部入り? ソニーが防滴仕様のNC完全ワイヤレスイヤフォンを発表 「Googleアシスタント」も
ソニーが「CES 2018」でワイヤレスヘッドフォンを中心とするポータブルオーディオ製品群を発表した。国内での導入が決まっている注目の新製品をピックアップ。 - Googleアシスタント搭載ヘッドフォンは何ができる?
2018年はヘッドフォンのAIアシスタント対応がトレンドになりそうだが、今までと何が違うのか。今回はボーズの「Googleアシスタント」搭載ヘッドフォン「QC35 II」をiPhoneとAndroidスマホと組み合わせてチェックした。 - ソニーのプレミアムヘッドフォン「MDR-1A」を前モデルと徹底比較――「PHA-3」とのバランス接続も試す
最新のハイレゾ対応機器をピックアップするシリーズ。今回はソニーから10月末に発売されたプレミアムヘッドフォン「MDR-1A」をピックアップしよう。「iPhone 5s」からのハイレゾ再生や「PHA-3」とのバランス接続も検証する。 - 「ヘッドフォンの本質を追求した」 ソニーから超広帯域再生のプレミアムモデル「MDR-1Rシリーズ」
ソニーが「本質を追求した」というヘッドフォンが登場。人間の可聴帯域(20〜2万Hz)を超える4〜8万Hzの広帯域再生を可能にする。 - 目指したのは“感じる”音――ソニーの新しいフラグシップヘッドフォン「MDR-Z1R」のこだわり
ソニーが、ヘッドフォンのフラグシップモデル「MDR-Z1R」を国内でも発表した。「IFA 2016」で発表した「Signature Series」(シグネチャー・シリーズ)の一角を担うオーバーヘッド型だ。 - ソニー、ハイレゾ対応ウォークマン「ZX300」と「A40」シリーズを国内で発表――ヘッドフォンと色を合わせた限定モデルも
ソニーはハイレゾ対応ウォークマンの新製品「ZX300」と「A40」シリーズを国内でも発表した。カラーバリエーションや販売価格も明らかに。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.