Piconet【ぴこねっと】
Bluetoothには,それぞれの機器に特別な設定をすることなく,お互いを近づけただけで接続(アドホック接続)できるという特徴がある。このときに形成されるネットワークをピコネットと呼び,最大8台までのBluetooth対応機器が接続される。 ピコネットには,1台のマスター(親機)と,最大7台までのスレーブ(子機)が存在する。マスターは,ホッピングする周波数やタイミングを決めているほか,ネットワークのトラフィックや状態を管理する役目を持つ。実際には9台以上の機器がある場合でも,9台目以降はパークモードという待ちの状態で存在し,マスターとの同期だけはされるようになっている。 また,1台のマスターに対して複数のスレーブが接続される状態を,マルチポイント接続と呼ぶ。マスターは接続のために使われるID情報を持っており,これを利用することでセキュリティの確保も可能になっている。 マスターとスレーブは,いつでもその役割を交代できるため,マスターが最初にネットワークから抜けたとしても,別の機器がマスターとなりピコネットはそのまま形成され続ける。もちろんネットワークから抜けなくても,マスターとスレーブの交代は可能だ。ではなぜこのような交代が必要になるのだろうか。 マスターとなった機器は,実はほかのピコネットのスレーブとして利用できる。つまり,複数のピコネットを数珠繋ぎ状に構成することで,より柔軟なネットワークとして利用できるのだ。これをスカッタネット(Scatternet)と呼び,最大256個のピコネットによって構成される。スカッタネットはBluetooth V.2.0以降で利用できる予定だ。
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