MML【えむえむえる】

【国内記事】 2001年1月29日更新

 MML(Mobile Markup Language)は,携帯電話やPDAで利用できるマークアップ言語で,慶應義塾大学のMOBiDYプロジェクトと,Jフォン東京(当時)などが共同で開発したもの。Jフォン各社では,「Jスカイサービス」(Jスカイウェブ)で採用している。

 MMLは,HTML 4.0のサブセットであるが,タグに記述される文字列を短縮しているのが特徴。例えば,リンクで使われる<A HERF="">は,<A="">だけで表される。これによってページ全体のバイト数が少なくなり,メモリ容量の少ない携帯端末でも扱いやすくなる。また,ファイル転送にかかる時間も短縮される。

 MMLで記述されたページは拡張子に".mml"を持ち,Jフォンの携帯電話から直接URLを指定して読み込む。しかしJフォンのネットワークには,HTMLをMMLに翻訳するゲートウェイがあるため,それを通してほとんどの一般サイト,iモード用サイトの閲覧が可能になる。サイトの運営者側も,iモード用のページさえ作っておけば画像や絵文字を除いて,Jフォン端末でもそのまま利用できるため,実際にMMLで記述されるケースは少ない。

 MMLには,画像やテーブルを扱わない小型端末向けのS-MML,Jフォンの携帯電話で使われるM-MML,さらにHTML 4.0に完全対応したFull MMLの3種類がある。MMLで扱える画像ファイルはPNG形式で,iモード用サイトのGIF形式画像は表示できない。

 Jフォン東日本のホームページでは,Jスカイ対応端末向けのサイト作りを解説しているが,MMLそのものを説明しているのではなく,MMLへの変換が可能なHTMLタグの説明をしている。こうしたことから,今後もJフォンの利用者がMMLを特に意識することはなく,純粋なマークアップ言語としてのMMLの普及はあまり期待できない。

画像
(図版:http://www.mobidy.mag.keio.ac.jp/mml/3-b.gifより)

[江戸川,ITmedia]

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