UIM【ゆーあいえむ】

【国内記事】 2001年2月5日更新

 UIM(User Identity Module)は,第三世代携帯電話に利用されるICカードで,GSMに使われるSIMをベースにしていることからUSIM(Universal Subscriber Identity Module)と呼ばれることもある。また,本体から取り外せる形状から,R-UIM(Removable UIM)と表されることもある。

 UIMを使う最大のメリットは,無線接続方式の異なるサービスエリア内でのローミングサービスを受けられる点にある。第三世代(3G)では,日本と欧州が中心に開発を進めてきたCDMA-DS(W-CDMA)と,米国を中心にしたCDMA-MC(cdma2000)があり,異なる方式を採用した国の間で同一の電話機をそのまま利用することはできない。

 そこで,異なる方式の電話機であっても,共通のICカードを差し替えて使用することで,電話番号や課金情報をそのまま引き継いで使う方法が検討された。これはGSMのSIMと同じ方式であるが,SIMは一方式のGSM内でしか利用できなかったことに対し,UIMは3Gすべてが対象になる。

 このようにUIMを差し替えてローミングすることを,プラスチックローミングという。このことにより,3G内では複数の無線接続方式を1つの電話機に詰め込む「デュアルバンド携帯電話」の開発は不要になる。

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[江戸川,ITmedia]

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