ADPCM音源【えーでぃーぴーしーえむおんげん】

【国内記事】 2001年2月13日更新

 ADPCM(Adaptive Differential Pulse Code Modulation)は,PCMで使われるサンプリングの際の,直前に数値化したデータとの差,すなわち隣り合うデータの差分だけを量子化することで全体のデータ量を小さくする方式。PCM方式では16ビットに相当するデータを,ADPCMでは品質を落とさずに12ビット程度まで圧縮することができるといわれている。 ちなみに,PHSの通話に使われる音声圧縮には32KbpsのADPCM方式が使われている。

 最新の携帯電話には,FM音源に加えADPCM音源が内蔵されており,着信メロディとして動物や鳥の鳴き声,人の話し声などのデータを利用することができる。また,リアルな再生音を利用して,ゲームの音楽に効果音を挿入して盛り上げたり,電話やメールの着信メロディとともにタレントの音声を加えるような使い方が可能だ。

 これはFM音源による演奏と,ADPCM音源による圧縮音声の同期が可能なためで,メロディにバックコーラスをつけるような利用法がある。またLSIによっては,バイブレーションの駆動タイミングに音楽を合わせる「サウンドバイブレーション機能」を持つものがあり,音楽のリズムに合わせた振動体感を,ゲームに採用することもできる。

[江戸川,ITmedia]

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