薄くても高性能「C405SA」“どんなところにもはいっちゃう”携帯。
この「C405SA」を初めて見たときは,正直びっくりしたものだ。 最近の携帯電話は軒並み「カラー化」「大型液晶」「折りたたみ型」となっており,デザインも女性を意識して作られている。数年前には60グラムを切るところまで軽くなっていたのが,今年の最新機種では70グラム,80グラムは当たり前。「SO503i」など115グラムに“到達”している。 そんななかで,C405SAは62グラムという軽さ,そしてなんと1センチを切る9.9ミリという薄さを実現している。この9.9ミリ,言葉で言われるのと実物を手に取るのでは相当インパクトが違う。“これが本当に電話なのか?”とさえ思ってしまう。正直,ラフに扱うと折れてしまいそうで怖いくらいだ。 薄さをそれほど重視しないユーザーは確かに増えてきているが,スーツが型崩れすることなくスマートにポケットに入れられる重さと厚さを実現したことは,特にビジネスマンには魅力的。また,シンプルな形状も“これぞビジネスの道具!”という印象を増すのに役立っている。 薄くても機能は最先端これだけ小さく,薄くても,搭載されている機能はcdmaOneシリーズの最新機種と同等だ。「EZweb@mail」にも対応しているし,16和音の着信メロディ,カラオケ対応。PacketOneにも対応している。 4階調モノクロ液晶は,最近のものとしては小さ目だが,解像度は高く,10文字×8行の表示が可能。さらに,小さなフォントを使うと12文字×9行という表示も可能だ。メールの一覧性は非常に高い。 操作性やメニューの作りもすばらしい。筆者の場合,マニュアルをまったく見なくても,一通りの操作が可能だった。また,この薄さにもかかわらず,ダイヤルボタンのストロークもしっかり確保されている。 逆に,マルチメディア系の機能はもう一歩といったところだ。着信メロディは16和音だが,きょう体の容量不足のせいか,音の響きは悪い。よくできたシューティングゲームが内蔵されているが,モノクロ液晶では“楽しむ”には少々厳しい。 しかし,このことはデメリットにはならない。すべてのユーザーがマルチメディア系の機能を必要としているわけではないし,C405SAの機能の割り切りはその点うまくまとまっているからだ。 「電話とメールは頻繁に利用するが,着信メロディもカラー液晶も必要ない。実用性が大事」という人には最適な携帯電話ではないだろうか。
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