EPOC【えぽっく】

【国内記事】

2001年5月7日更新

　EPOCは英PSIONが発売するPDA用のOSで，位置付けとしてはWindows CEやPalm OSに相当する。EPOCは「PSION 5mx」や「REVO」といったPDAに搭載されており，登場時には「マイクロソフトへの挑戦」と騒がれたものである。これらのPDAに搭載されているのは32ビットマルチタスクOSであるため，EPOC32とも呼ばれるが，最近は特に区別せずEPOCと総称で呼んでいるようだ。

　EPOCには，データベース，ワープロ，表計算といったビジネスソフトや，スケジュール管理，通信などの機能が装備されている。現在は管理工学研究所によって，日本語版も開発されている。

　現在EPOCの人気が高まっている背景には，携帯電話への組み込みが明らかにされているという事情がある。すなわち，3Gの携帯電話にはEPOCがOSとして採用できるのである。すでにEricssonやNokia，Motoloraなどが，EPOCの開発会社であるSymbianへの出資を行っている。

　PDAに搭載されているEPOCリリース5が登場したのは1999年6月だが，2000年になりSymbianプラットフォーム6.0，2001年に6.1が登場する予定である。これが携帯電話向けのOSであり，HTML，WAP，Bluetooth，EPOC C++，Java，WTLS，SSLなどの主要技術を一通りサポートしている。

（図版：http://www.symbian.com/technology/v6-papers/sp/components.sp.gifより）

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