P@bit【ぱびっと】

【国内記事】 2001年5月14日更新

 P@bit(ぱびっと)は,ツーカーグループ3社が採用したデータ量課金システムの名称である。ただし,NTTドコモのDoPaのように,携帯電話にパケットデータ通信カードや外部機器を接続してデータ通信に利用する,パケット通信サービスそのものではなく,EZwebなどのコンテンツをパケット単位の課金で利用するためのシステムとなっている。

 P@bitを利用するには,同社の提供する「EZweb@mail」に対応するための仕組みが必要で,対応電話機としてこれまでに三菱電機製のTD11が発売されている。EZweb@mailそのものは,月額利用料200円を払う必要がある。EZweb@mailで提供されるのは,受信5000文字・送信500文字(いずれも全角)程度の文字数と,添付ファイルを扱える高機能メールサービス。もちろんこれまでのEZwebも利用できる。

 NTTドコモのiモードやauのEZwebは,すでにパケット課金が適用されており,またJ-フォンのJ-skywebはページ単位,もしくはリクエスト単位の課金であった。これらのサービスと比較すると,唯一の時間課金であったツーカーグループのEZwebは「長時間使うと不利」であったわけで,P@bitの投入によってようやく他社と競争できるようになったといえる。

 P@bitでは,1パケット(128バイト)ごとに0.27円の課金がされる。これはもちろんiモードの0.3円/パケットを意識したもので,auのEZweb(標準パケット)の2.7円と同じ料金となっている。

 なお,ツーカーグループでは2001年7月より,下り28.8Kbps,上り9.6Kbpsのパケット通信サービスを導入する計画で,このときに登場する電話機にもP@bitが利用できる。

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[江戸川,ITmedia]

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