写真で見る“ソニー・エリクソン”端末「C1002S」(2/2)
ソフトウェアの変更はわずかソニーのcdmaOne端末のソフトウェアは,早くからよく練られたインタフェースを持っており,実は「C404S」の頃から大きな変更はされていない。大きな変更といえばC406Sから予測変換機能「POBox」(6月7日の記事参照)が搭載されたくらいだ。 C406Sユーザーから見ると,相当使い勝手が上がっているのは確かだが,C413Sと比べると大きな変更はない。 問題点も解決されていない。相変わらず,着信音量はメールと電話で個別に設定できないし,目覚まし時計の設定も単純な「毎日の繰り返し」ができるだけだ。メールソフトもフォルダ分けもできなければ,検索もできない。
これはC1002Sの中では大きな改善点。メールの着信メロディの鳴動時間が設定できるようになった。しかしメール着信メロディの音量は設定できない
ちなみに,内蔵されている着信メロディは以下の通り。これまでクラシックなどが中心で,ポピュラーな楽曲が少なかったソニー端末だが,C1002Sには「ルパン3世」が内蔵されている。
やっぱりチグハグなKDDIの商品戦略デザインとジョグダイヤル,POBoxなどC1002Sは魅力的な端末だが,それだけにKDDIの商品戦略には疑問を持つ。この12月に次世代サービスを導入するに当たり,KDDIはラインアップを整理,以下の3つのシリーズで展開していくことを発表している。
これを見ると分かるように,C100xシリーズは機能的には従来の「C4xxシリーズ」と同等。いってみれば旧型機の名前を変更しただけ……というのがC100xシリーズだ。 しかも機能面で差をつけたにも関わらず,価格では大きな差はついていない。ある店頭では以下の価格で販売されていた。
新サービスを大々的に立ち上げたにもかかわらず,やっぱり売れ筋になりそうなのは,従来と同等の機能を持ったC1002Sだ。あるKDDI関係者も「この冬はC1002Sが一番売れるでしょう」と漏らす。 次世代サービスを本当に普及させようと思っているのならば,どうしてこのタイミングに人気のあるメーカーの“非”次世代サービス端末を投入するのか。理解に苦しむ。 もう1つ納得いかないのは,関東・中部における販売戦略だ。通常,前の端末を長く使うと機種変更時に数万円の値引きを行うというマーケティングが行われている。 前の端末をどれだけ長期間使うと値引かれるかはキャリアによって異なる。NTTドコモは通常は“10カ月以上”だが,“Java搭載”などのトピックを持った新機種を投入する際には,3カ月以上で割り引き価格で機種変更を可能にすることが多い。 KDDIは,次世代サービス対応の「C3001H」「C5001T」については前の機種を6カ月以上使っていれば割引価格で機種変更できるが,「C3002K」については10カ月。GPSケータイやムービーケータイに興味を示しながらも,買い換えられず残念な思いをしているユーザーもいる。新規顧客の獲得に力を入れるのは分かるが,もう少し新サービスの普及に力を入れてもいいのではないだろうか。
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