これが次世代H"のスタンダード?──AirH"対応のHV200登場(1/3)ひさしぶりにH"の音声端末が発売になった。イルミネーションやTFT液晶など最新のハードウェアスペックを備え,AirH"にも対応した,九州松下初の折りたたみ型の実力はいかに?
このところ話題となる端末の少なかったDDIポケット。特に今夏のAirH"登場以降は,DDIポケット自身がデータ通信サービスへの傾倒という流れもあり(5月31日の記事参照),feelH"端末もマイナーチェンジといえる製品しか登場していなかったからだ。
AirH"にも対応する初の音声端末12月23日に登場した九州松下製のKX-HV200は同社初の折りたたみ型。拡張版ライトEメール対応,初のAirH"対応音声端末であり,DDIポケットでは久々に話題の多い製品となっている(11月26日の記事参照)。 実はカード型AirH"端末であるセイコーインスツルメンツ製の「MC-P300」でもヘッドフォンマイクを利用して音声通話が可能だったが,PCやPDAに取り付けた状態でしか利用できず,実用的ではない。事実上本機がAirH"にも対応した初の音声端末だ。 本機でAirH"によるデータ通信を行うには「つなぎ放題コース」か「ネット25」の料金プランで契約する必要がある(11月27日の記事参照)。4930円(年間割引適用,契約1年以内)という月額料金はライトにデータ通信を行うユーザーには決して安いとはいえないが,音声通話は「標準コース」同じ通話料金で,サービス内容もほぼ同じ。実はここに割安感がある。 簡単にいえば本機ではAirH"の料金プランに音声向けプランの基本料金が含まれることになる。標準コースは2295円/月(年間契約時,1年目)だから,実質AirH"を2635円/月で利用できる計算だ。もっとも実際はほかの割引サービスなども活用する人が普通だろうから,比較はもう少し複雑になる。
基本料金比較表
表はAirH"のみの両プランと,音声端末とAirH"プランの両方を契約した場合の料金。データセット割引を利用した場合でも,AirH"のプランを契約して利用した方が安い。無料通話料額や付加サービスに相当する利用料金を差し引いて基本料金相当額で比較してもやはりAirH"のプランのみで音声を利用した方が安くなる。 もちろん本機でAirH"によるデータ通信を行うと通信中は音声や直送メール(ライトメール,Pメール,直送メール)の発着信ができない点はデメリットになる。AirH"を自宅で常時接続に利用したり,頻繁にモバイルでAirH"を利用したりする人にはあまり音声通話が活用できないし,カード型端末ほど扱いも手軽ではない。 しかしこれらのデメリットを差し引いても,本機でAirH"を利用する料金的なメリットは大きい。特に「インターネット接続だけのためにAirH"の基本料金を払うのは……」と躊躇していた人,「既にDDIポケットを利用しているがさらにAirH"の基本料金を払うのは……」といった人には,メリットを明白に見出せるはずだ。 なおKDDIのPacketOne,NTTドコモのFOMAではデータ通信中でも音声通話の着信を行える(データ通信はデータの流れこそ停止するが,継続される)。本機でも同様のことができればとは思うが,これはシステム的に難しいのだろう。 また本機でAirH"通信を使えるのは,外部とケーブルでつないだときのみだが,PCとの接続ケーブルの発売は2月となっており,現状ではAirH"サービスをフル活用できるわけではないことには注意したい(11月27日の記事参照)。 KX-HV200の特徴はAirH"だけではない。本体の特徴を見ていこう。
前のページ | 1/3 | 次のページ [坪山博貴,ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
最新CPU搭載パソコンはドスパラで!!
最新スペック搭載ゲームパソコン
FEED BACK |