TTNet,PHS譲渡後はFTTHに資源を集中

「ブロードバンド化の進展は予想以上だった」と述懐するTTNetの白石社長。同社は今後,FTTHを中心とする固定系通信インフラに注力する構えだ。

【国内記事】 2002年4月2日更新

 東京通信ネットワーク(TTNet)と通信関連ベンチャーの鷹山がPHS事業の営業譲渡で基本合意した(4月1日の記事参照)。4月2日に行われた記者会見でTTNetの白石智社長は,赤字の拡大するPHSに追加投資を行うよりも,FTTHを中心とする事業に注力することが有益であると語った。


TTNetの白石智社長(中央右)と鷹山の高取直社長(中央左)

 TTNetは,1999年4月に旧アステル東京と合併してPHS事業を開始したが,NTTドコモをはじめとするデータ通信可能な携帯電話に押され,以来3年間で300億円以上の累積赤字を抱え込むことになった。その間,市場ではデータ通信の需要が高まり,一方で固定系のブロードバンドインフラが普及をはじめた。白石氏は,「ドットiなどデータ通信へのシフトを進めたが,ブロードバンド化の進展は予想以上だった」と述懐する。

「高度化PHSという選択肢もあったが,多額の設備投資が必要になる。それよりもFTTHなどに資源を集中することが有益と判断した」(同氏)。

 両社は,最終合意に向けて協議を行い,7月には総務省に許可申請を提出する予定だ。鷹山に営業譲渡された後も,現在の「アステル」ブランドとサービスは継続する予定。

 なお,現在PHS事業に関わっている約90名の人員は,TTNet内で再配置されるという。

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[芹澤隆徳,ITmedia]

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