手のひらサイズのWindows XPマシン「バイオU」速攻&徹底検証:
(1)はじめに

開発予告から1カ月……。ついにその全貌が見えてきた,ユビキタス時代の小さなバイオ「バイオU」。大きな注目を集めるこのマシンをハード面,ソフト面,ほかのPCと比較した際の優位点などさまざまな角度から徹底検証する。

【国内記事】 2002年4月17日更新

 突然の開発予告から1カ月……ついに超小型バイオ「バイオU」シリーズの第1弾となる「PCG-U1」のリリースが発表された。「4月27日発売/15万円前後」といった具体的な情報も公開され,大きな注目が集まること必至だ。


バイオノートの中ではもちろん,Windows XP搭載ノートとして最小&最軽量のPCG-C1。このマシンがわれわれのPCライフをどのように変えてくれるか,興味深い

 バイオUシリーズのコンセプトは「持ったまま使えるバイオ」。それを実現するため,PCG-U1には次のような特徴が盛り込まれている。


ポインティングデバイスがキーボードの上(奥)に設置されており,しっかりホールドできる部分を持って操作できる


PCG-U1の主な特徴

  • Windows XP搭載ノートとしては最小&最軽量のボディ

  • 移動時に持ったまま操作する時のことを考えたデザイン

  • 親指だけで快適に文字入力できるようにするThumbPhraseとジョグダイヤル

  • 小さくても広いディスプレイと瞬時に文字サイズを切り替えられるZOOM INボタン

  • PCカードとUSBを使って選べる通信環境

  • PDA感覚で起動と終了ができるスタンバイボタン


 ここに挙げたポイントは確かに魅力的だ。しかし,発表された資料をよくよく見てみると,心配な点,気になる点もいくつか出てくる。


PCG-U1のスペックを見て心配/気になる点

  • 「184.5×139×30.6〜46.1mm/820グラム」は,ほかのモバイル重視のノートと比べてどうなのか?

  • 小さくなったことによってキーボードが操作しにくくなっているのでは?

  • 6.4インチでXGA(1024×768ピクセル)表示は小さくないのか?

  • PDAのように瞬時に起動や終了ができるのか?

  • Transmeta Crusoe TM5800/867MHzで快適なWindows環境は実現するの?

  • バッテリー駆動時間の「2.5時間から4時間」は本当なのか? 短すぎないのか?


 実は,「持ったまま使える〜」というコンセプト自体は新しいものではない。日本アイ・ビー・エムの「PC110(ウルトラマンPC)」や東芝の「Libretto」,カシオ計算機の「FIVA」なども同様のコンセプトを元に作られた製品だった。しかし,これらは時代の風潮にそぐわなかったり,性能や機能に充分ではない点があったりしたため,ブレイクには至らなかった。

 バイオUシリーズ第1弾のPCG-U1も同じ轍を踏むようなことにならないだろうか,ほかのノートやPDAと比べてバイオUシリーズらしさ(バイオUシリーズの存在意義)は十分に現れているのだろうか……このような点をこの特集ではじっくりとチェックしていく。

  • バイオU速攻&徹底検証〜(1)はじめに(本記事)
  • バイオU速攻&徹底検証〜(2)サイズ/ウェイト
  • バイオU速攻&徹底検証〜(3)ディスプレイ/キーボード/ポインティングデバイス(近日掲載)
  • バイオU速攻&徹底検証〜(4)各種ポート/通信機能/バッテリー(近日掲載)
  • バイオU速攻&徹底検証〜(5)速度性能(近日掲載)
  • バイオU速攻&徹底検証〜(6)まとめ(近日掲載)

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▼ PDAとノートの中間を狙う──ソニー,ユビキタス時代の小さいバイオ「バイオU」の試作機を公開

[濱田宏貴,ITmedia]

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