東芝,XScaleベースのPocket PC「GENIO e550G」を発表──5月下旬より発売東芝は,インテルのPXA250アプリケーションプロセッサを採用したPocket PC 2002搭載機「GENIO e550G」を発表した。4インチのディスプレイを備え,用途に応じたクロック周波数の切り替えが可能。ボディのデザインも一新された。
東芝は4月18日,Intel製XScaleベースのPDA向けアプリケーションプロセッサ「PXA250」(2月12日の記事参照)を採用した「GENIO e550G」を5月下旬より発売予定であると発表した。スタンダードモデル(5月下旬発売予定,Web直販価格6万7800円予定)と1Gバイトマイクロドライブモデル(6月発売予定,価格未定)が用意される。 XScaleベースのPocket PCの発表は,富士通の「Pocket LOOX」(3月12日の記事参照)に次いで2機種目。Pocket LOOXのクロック周波数は4月18日現在明らかになっていないが,GENIO e550Gには400MHZのプロセッサが搭載される。PXA250は,低消費電力と高いパフォーマンスを両立させられることが特徴だ。
ディスプレイの大型化が図られ,デザインも一新。電源ボタンは正面左下に配置される
従来のGENIO eと並べてディスプレイの大きさを比較。フレームが薄くなり,画面が大きくなっているのが分かる 新プロセッサの性能を生かすため,GENIO e550Gではユーザーが用途に応じてクロック周波数を変更させることができる。例えば,バッテリのもちを重視したいときは,低クロックで動作させるといったような具合だ。設定の変更はホームランチャー画面上のアイコンから行うが,CPUの負荷に応じてクロック周波数を自動的に切り替えるオートモードもある。貸出機では,400MHz,200MHz,100MHz,オートが選択できるようになっていたが,東芝広報によればこの設定は調整中で,最終的な仕様は未定だという。
4インチ液晶を搭載しながら,さらに小型・軽量化GENIO e550Gは,従来機種の約1.3倍の大きさとなる4インチの低温ポリシリコンTFT液晶を,新たに採用している。フロントライト付きで解像度は240×320ピクセル,6万5536色表示に対応している。
また,従来機種同様SD/IO対応のSDカードスロットと,Type II CFカードスロットを搭載,CFカードスロットにはシャッター付きのふたが新たに備わった。 バッテリーには1100mAhのアドバンストリチウムイオン充電池を採用,本体下部のコネクタはUSB(ホスト対応),クレードル,シリアル(16芯I/F対応)をサポートする。新たにストラップホールも装備されている。
本体左側面。上からストラップホール,マイク,録音ボタン,赤外線ポート
本体左側面。サイドパネルは形が異なるため従来機種と併用できない
本体上部。上が新GENIO e550G。CFカードスロット,SDカードスロット,ステレオミニジャック,スタイラスが装備される
方向キーは2種類用意され,好みに合わせて付け替えることができる。写真の方向キーは中心を押さえてぐりぐりと回す感覚で方向を決定するタイプ。
新たな付属ソフトもGENIO e550Gは付属ソフトも一新された。 Jeode,i-enabler,i-navigatorの搭載によりPersonal Javaに対応,一般のiモードサイトの閲覧,iアプリのダウンロードおよび動作がGENIO上で可能になった。 ほかにも,電子メールや電子ブック,クリップボードを音声で読み上げるソフト「GENIO-SPEECH」,Excelのグラフ表示や添付ファイルとして送られたPowerPointデータの閲覧が可能なビューワソフト「ClearVue Office」,住所や駅名から周辺の地図データを呼び出せる地図ソフト「モバイルアトラス for TOSHIBA」,Flashプラグイン,オリジナルホーム画面などが用意される。
音声読み上げソフト「GENIO-SPEECH」の設定画面。東芝のカーナビ用に開発された技術が生かされているという。実際聞いてみたところ,かなり違和感のない読み上げが実現されていた
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