パーム コンピューティングの「m130」は買いか?4月下旬より発売予定のパーム コンピューティング製Palmデバイス「m130」。市場価格2万9800円と,現行ラインナップの中では最も安いこのデバイスは,どんなユーザーに向いているのか。
丸みを帯び,ホールドしやすいボディのコンシューマー向けPalmデバイス「m130」。市場価格2万9800円と,比較的購入しやすい価格設定となっているが,ほかのカラーPalmデバイスと比べてお買い得なのだろうか?
シンプルさならm130,多機能を求めるならT600Cm130と近い価格帯のカラーPalmデバイス「m505」とソニー製「CLIE PEG-T600C」の機能と価格差を比べると,m130に向いたユーザーが見えてくる。
CLIEのカラーデバイス「PEG-T600C」(11月19日の記事参照)と比較した場合。T600Cの価格は3万9800円。m130との価格差は1万円となる。 T600Cは,320×320ピクセルのハイレゾ表示に対応した半透過型TFT液晶を備え,内蔵メモリはm130の倍となる16Mバイト。ほかにも16和音のFM音源やAV機器のリモコン機能の搭載など,多彩な機能を備えている。 またT600Cには,オプションとしてオーディオアダプタ,カメラモジュールなどが用意され,音楽の再生や写真撮影機能を利用できる。m130では,メモリの増設以外は実現できない。 これらはT600Cの差額1万円分のメリットとなる。 一方,m130は,WindowsとMacintoshに対応している。T600Cも,「CLINGO」や「MissingSync」,バージョン2.6.2以降の「PalmDesktop」などのソフトウェアを利用することでMacintoshとのHotSyncを行えるが(11月22日の記事参照),ソニーのサポート外の利用法であり,初心者には若干敷居が高い。 価格の安さとシンプルなデバイス構成,MacintoshとWindowsへの両対応がm130の優位点だ。
CLIEの豊富な機能を必要としているか,それに1万円の価値を見いだせるかどうかが,選択のポイントになるだろう。Palmデバイスで音楽を聴いたり,マルチメディア機能を楽しみたいのであれば,残念ながらm130は力不足。機能を拡張し,より多くの機能を使いこなしたいユーザーにはCLIEシリーズのほうがお勧めだ。 現行ラインナップの中で最も価格が近いのは,同じパーム コンピューティング製のハイエンドユーザー向け「m505」で,価格差は5000円。 大きな違いとなるのは,バイブレータ機能の有無,液晶の種類,バッテリーの持ち,ボディデザインとサイズ・重さ,ROMの種類など(4月24日の記事参照)。これらの機能を必要としないのであれば,ほぼ同等の機能を備えたm130はお買い得だ。
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