Javaアプリ事始め 第8回:
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【国内記事】 | 2002年4月26日更新 |
次にAnimation Masterを使ってモデルを作成します。モデルを作成するには,それなりのモデルデータの理解とツールの習熟が必要です。市販の解説本などで概念や使い方を理解することをお勧めします。今回は2Dグラフィックスで作成した「づけ」のモデル化に挑戦します。
モデリング中
モデリング完了
次にできたモデルにモーションを作成します。モーションを作成するにはボーンを作成して,ボーンを動かすことで全体の動作をつけます。
ボーンの作成
モーションの完成
次にテクスチャを作成して,モデルに貼り付けます。表示したい面には必ずテクスチャを貼り付ける必要があります。テクスチャは128×128ピクセル(8ビットカラー)のビットマップにすべて収めます。
テクスチャの貼り付け
レンダリングして今までのデータを確認します。
レンダリング結果
ここまでできたら次はデータの出力です。エクスポートメニューからbac,Traのエクスポートを選択してデータを出力します。Animation Masterの使用はこれで終了です。
Bacのエクスポート
Traのエクスポート
エクスポートしたモデルデータとモーションデータをビューワで表示して確認します。
ビューワによるBac, Traの表示
エクスポートしたモデルデータとモーションデータのポリゴン属性を設定します。半透明属性や環境マッピングの設定ができます。今回は使用しません。
エクスポートしたモデルデータとモーションデータをJavaアプリで採用されているMicro3Dで対応している形式にコンバートします。OptionのMBACのバージョンはVer.2に設定します。MbacとMtraファイルへコンバートされます。
Micro3Dコンバータによるコンバート
これでJavaアプリ用のモデルデータが完成しました。MbacファイルとMtraファイルとテクスチャファイル(bitmap)の3つをJavaアプリで読み込みます。さっそくこのデータを表示するJavaアプリを作成しましょう。
今回紹介するJavaアプリはこちらです。jadファイルなどをダウンロードしてください(ZIP圧縮されています)。
このサンプルではAnimation Masterで作成後,コンバートした「づけ」データを読み込んで表示します。モーションが設定してあるので,一定周期の動きをします。左右キーで「づけ」を左右回転移動させ,上下キーで拡大縮小します。「1」キーを押すと,モーションが一時停止します。
実行の流れを確認すると,まずモデル表示のためにモデルデータとテクスチャを読み込み,そのテクスチャをモデルデータにセットします。モーションデータも読み込みモデルに設定します。
次にレイアウトとエフェクトを設定します。今回は環境マッピングなどの特別な設定はしません。あとは視点を設定し,3D空間上の位置を決めて描画します。このサンプルでは100ミリ秒ごとにモデルを回転させて再描画しています。これで3Dのオブジェクトがモーションをし続けるコードの完成です。
ソースコードを以下に示します。APIの詳細に関しては,JavaアプリAPIリファレンス(JavaDoc)を参照してください。
今回はJavaアプリ用のモデルデータの作成方法について解説しました。3Dグラフィックス用のデータ作成は少々難しいのですが,これを機にいろいろな3Dデータの作成に挑戦してみてください。その成果として3Dキャラクタを使ったゲームや待ち受けアプリなど作れると面白そうですね。3Dは苦労しますが,それに見合った結果も得られると思います。次回もお楽しみに。
執筆者紹介 コネクト 伊藤広明 株式会社コネクトは,携帯電話向け技術,特に携帯電話向けJavaに特化した開発会社です。ゲームなどエンタテイメント性の高いコンテンツ系ソフトウェアから,ビジネスエレクトロニックコマースに主眼をおいたアプリケーションに至るまで,幅広い分野の携帯電話向けJavaアプリケーション開発・サーバ開発にはじまり,クラスライブラリの開発,各種ツール類の研究開発,携帯電話向けJavaの開発ノウハウを活かしたコンサルティングも行っています。 |
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