Mobile:NEWS 2002年5月15日 11:33 PM 更新

着メロの新しい方向性を模索するヤマハ「ギターハーツ」

呼び出し音から音楽に関わる新しい利用法の創造へ──今やネットワークにつながったポータブルシンセサイザーと化した携帯電話を使い、ヤマハはギター演奏をサポートするコンテンツを始める。

 ヤマハは5月15日、「聴くだけでなく、演奏して楽しむ」(ヤマハ)ことを目的とした携帯サイト「ギターハーツ」をサービス開始すると発表した。ヤマハミュージックメディア、スウィング・ドット・ビーエスアイと共同で、iモード向けを5月20日から、EZweb向けを6月中旬から提供する。対象は16和音以上の端末で、料金はそれぞれ月額200円。


 ギターハーツは、歌詞とコード(和音)進行が記載されたいわゆる歌本を表示してギターの弾き語り演奏を支援する「モバイル・ジャカジャン」と「うたぼん」、ギターの名演奏を聴いて楽しめる「ギター超サウンド」から構成される。

 モバイル・ジャカジャンは、メロディと共にギターのコードが表示されるアプリケーションで、iアプリやezplusアプリケーションとして提供される。月間20曲が提供され、同一料金で何度でも利用できる。うたぼんは、コード付きの歌詞情報をWebページから閲覧できるものだ。こちらは当初350曲が用意され、ダウンロードは月間5曲まで。「(コードを)ちょっと忘れてしまった、という時でも、すぐにダウンロードしてコードをチェックできる」(ヤマハ)


左はiアプリ版「モバイル・ジャカジャン」、右は「うたぼん」。歌詞と共にコード進行が表示される

 ギター超サウンドは、ギターの技巧の表現にこだわって作成したメロディサービスで、Eric ClaptonのI Shout the Sheriffや、EaglesのHotel Californiaなど当初200曲が用意される。「ギターのソロプレイまでこだわったメロディは、あまりなかった」とヤマハ。

着信メロディの新しい使い方に向けて

 ヤマハは、携帯電話業界の中でも音源チップの提供メーカー(3月6日の記事参照)、そして着信メロプロバイダの大手として知られる。3キャリアに向けて、総合着信メロディ、カラオケコンテンツを提供しているほか、オルゴール曲専門の「オルゴールクラブ」、独自クリエータがコンテンツを制作する「Kクリ」など“専門店”も数多い。「今後は専門店が増えていく。そこに力を入れていきたい」(ヤマハ)

 既に3キャリア合計で延べ320万人の会員数を持つヤマハだが、今回のギターハーツに代表される専門店を強化することで2002年度末には400万人を目指す。うち、ギターハーツでは初年度10万人の入会を目標としている。ちなみに、ヤマハのカラオケコンテンツの会員数は延べ20万人だという。ヤマハの調べでは、国内のギター演奏人口は650万人となっており、演奏者だけでなくギターを愛する人すべてに向けてサイトをアピールしていく。

 単なる呼び出し音から持ち歩ける画面付きシンセサイザーへと携帯の着信メロディが変化していく中で、ギターハーツはカラオケに続く新しいジャンルを開拓しようというものだ。「今後はギターに続き、ピアノなどほかの楽器用についても考えていきたい」(ヤマハ コンテンツ事業推進部モバイルコンテンツグループ編集企画担当主任の脇田政彦氏)。

 ギターハーツは当初iモード、EZwebのみの提供だが、J-フォンとも現在交渉中だという。


発表会では、テーブルに携帯電話を置き、その画面を見ながらギター演奏を行うデモンストレーションも。ギターハーツが、呼び出し音ではない着メロの新しい利用法であることを実感させた

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[斎藤健二, ITmedia]

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