Mobile:NEWS 2002年5月16日 03:18 PM 更新

ソニーエリクソンに聞く、着せかえGPSケータイ「A3014S」(1/2)

ソニーエリクソン初のCDMA2000 1x端末は期待を裏切らない出来だった。カメラこそ付かないものの、大きなスピーカーと40和音、着せかえパネルの互換性を保ちながら背面液晶を搭載。そしてPOBoXなどのソフトウェアもブラッシュアップが施されている。

 ジョグダイヤルファンがずっと待っていた、フル機能のソニーエリクソン製端末がついに発表になった(5月15日の記事参照)。着せかえコンセプトを継続しつつ、各機能をブラッシュアップさせた「A3014S」について、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズに聞いた。

清涼感のあるブルーを採用──パネルは互換性を確保

 機能アップもさることながら、A3014Sで最も目を引くのはアズールブルーと名付けられた鮮やかな青いボディカラーではないだろうか。アズール(Azuru)とは「空色の、紺碧の」といった意味。

 「前回のC1002Sはオレンジで出したが、やはりファッション携帯ということでその年の流行色を1色入れていきたい。今年の春夏のカラーとしてはブルーやホワイトが流行る。特に若い方、スポーティーなファッションなどにマッチしたカラーとしてブルーを選んだ」とソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ商品企画部商品企画課係長松浦健氏は語る。

 初の第3世代携帯電話ということで、デザイン面でも高級感を出すと共に、狙う年齢層もC1002Sより少々上だ。「C1002Sが非常に好評だった。これは大学生の方とかカジュアルな層を狙ったが、(A3014Sは)ボーナス商戦に向けてさらにバリューアップさせて、20代、30代の方を狙った」(松浦氏)

 とはいえ、“着せかえパネル”というコンセプトは継承している。しかも、背面液晶など大幅なボディの改良にもかかわらずパネルはC1002Sと互換性を保った。

 「C1002S向けに出したパネルが非常に好評だった。前回は、フェイクファーなど秋冬コレクションというイメージで作ったが、今回はより清涼感のある春夏コレクションというイメージ」(松浦氏)

 欧州ではNokia製端末を中心に着せかえパネルが流行しているが、国内ではソニーエリクソン製端末が唯一ともいえる。松浦氏は「日本のマーケットはヨーロッパ以上に(着せかえパネルコンセプト)がマッチするのではないか」と、今後さらなる“着せかえ”の普及に期待を見せる。「パネルが非常に好評だったので、なかなかお店で買えないという声もあった。KDDIも考慮してくれて、5月からソニースタイルでも販売するようにした。時期は未定だが、(A3014Sに関しても)販売する予定」(松浦氏)

 細かなところでは、メニューの色テイストも2パターンから5パターンに。単に色が変わるだけでなく、メニューアイコンのデザインまで変わる凝ったものだ。「外側だけでなく、中も着せ替えよう」(松浦氏)

 鮮やかなブルーがイメージカラーなのは間違いないが、残りの2色、プラチナホワイトとコスモブラックにもこだわりがある。松浦氏が「少々変わった風合いの黒と白」と言うように、いわゆる白・黒ではない。

 コスモブラックと名付けられた黒は、ブルーがわずかに混じり宇宙の雰囲気を漂わせる。さらにブラックライトで照らすと、浮かび上がるように光る。「普段はビジネスで使っていただいて、夜クラブに行くと光る」(松浦氏)というような、密かなこだわりを楽しめる色だ


折りたたみ部にもこだわり

 折りたたみ全盛の昨今にあって、A3014Sはヒンジ部にもこだわった。各社のヒンジがNEC製端末が採用しているような形状に移行しつつある中、A3014Sでは一風変わったヒンジを採用。「デザイン的にも、4つ又よりも3つ又のほうがきれいに見える。またヒンジにも機能を持たせたい」と松浦氏はその意図を話す。

 ソニーエリクソン製端末は、メール着信や不在着信があると一定時間ごとにLEDが光って知らせてくれる。背面液晶が付いたA3014Sでもその機能は健在だ。

 「今回もヒンジに24色のLEDを入れました。若干年齢層が上のターゲットも狙ったので、(胸ポケットに入れていても分かるように)上からも見えるようにした」(松浦氏)

 見た目で分かる違い──といったら、やはり背面液晶だろう。84×24ピクセルのサブ液晶はモノクロ2値ながら、多彩な機能を備える。「通常の表示のほかに、キャラクターモードを用意した。電波の強度をキャラクターの顔で表してくれる。電波のいいときは喜んだ顔、悪いときは泣いた顔など」(松浦氏)

 本体側面には背面液晶専用のキーが用意され、1回押すとバックライト点灯。2回目移行は3種類のモードを切り替える役割を果たす。中には30種類以上のキャラクターが動き回るアニメーションも用意された。

[斎藤健二, ITmedia]

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