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2002年5月20日 08:01 AM 更新
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画素【がそ】
携帯電話とデジカメの世界が近づいてきている。携帯電話でもカメラ内蔵型が普及するにつれ、「CCDセンサー」や「10万画素」という言葉がカタログに踊るようになってきた。今回は、この“画素”について解説する。
画素とは、画像を構成する最小の単位要素のことで、英語ではピクセル(pixel)と呼ばれている。デジタルカメラの性能の1つである解像度を語る際に、この画素数が使われる。画素数は通常、300万画素や2メガピクセルなどのように表される。これは、平面状に並んだ受光素子の縦×横のおおよその数を意味している。
一方、しばしば画素と同意に扱われるドットは、点ひとつひとつのことで、主にプリンターや、ディスプレイなどの性能を表す言葉として使われる。解像度の単位として使われるdpiはdot per inchの略で、1インチあたりのドット数である。ドットは画像を「再現するため」の最小の単位として用いられる。そのため、本来の意味において画素とドットは必ずしもイコールではない。1つの画素を4つのドットで表現することも理論的にはあるえるわけだ。
デジタルカメラは、自然の画像を記録して、デジタル化された画像に変換する機器である。自然の画像をそのまま捕らえた場合には、画素は極めて小さなものになる。だが、画素が小さければ小さいほど(=画素数が多いほど)、記録する情報量が多くなる。受光素子が増えればそれだけ本体のサイズが大きくなり、記録用のメモリも大容量のものが要求される。また、画像処理にかかる時間も長くなり、デジタルカメラにとってはシャッターチャンスを逃すといったことにもつながってくる。
10万画素や35万画素から始まったデジタルカメラの世界も、300万画素や400万画素が当たり前のように使われる時代を迎えている。だが、やみくもにスペックの数字を追いかけていたころとは違い、今では200万画素クラスの手ごろなサイズと価格の製品が主流になってきた。
その一方で、おもちゃ感覚で使える10万画素クラスのトイカメラや、写メールをはじめとするカメラ内蔵携帯電話には相変わらず人気が集まっている。今後は、高解像度を持つCMOSセンサ、や低消費電力のカラーCCDなど、ハードウェア開発に向けて期待がかかる。
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[江戸川, ITmedia]
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