Mobile:NEWS 2002年5月24日 11:58 PM 更新

写真で見る「F504i」&「D504i」

富士通製の「F504i」と、三菱製の「D504i」が発売された。期待の504iシリーズの“先鋒”となる2機種を、写真で見ていこう。

 5月24日、NTTドコモの新型iモード端末「F504i」と「D504i」が発売された。デザインに大きくこだわったF504i、そしてデザインは従来機を継承しながら各所をブラッシュアップしたD504i。気になる2機種を写真で見ていこう。

鏡面仕上げは、ブルーとピーチ〜F504i

 今回、一際デザインにこだわった感のあるF504i。サイバーブルー、サムライブラック、フレッシュピーチの3色が用意されているが、ブルーとピーチでは液晶背面を鏡面仕上げに。さすがに“鏡代わりに使える”とまではいかないが、これまでなかったデザインだ。そしてその内側から、有機ELを使ったサブディスプレイの映像が浮かび上がる。

 有機ELディスプレイは、3種類の時刻表示が可能(5月23日の記事参照)。また、メールや通話着信時には相手の名前が表示される。残念ながら表示の向きは変えられない。

 この背面デザインには、傷つきやすいのではないかという懸念があるし(実際、ビジネスシヨウの展示機には早くも傷ついているものもあった)、有機ELにしても、“ボタンを押さなくては時刻が分からない”仕様であることは確か。

 しかし、似たような端末ばかりが多い中、F504iは一目でそれと分かる凝ったデザインだ。富士通端末といえば、初代iモード機「F501i」が、後になってからデザインを評価されたという歴史もある。F504iのデザインが当たるかどうかは分からないが、今後も安易に一般的なデザインへは流れないでほしいものだ。

サイバーブルーとサムライブラック。編集部員の間では、サムライブラックが人気だった

 ダイヤルキーの配置は「F503iS」を継承。十字キーに、ソフトキーが2つ、さらにメール専用ボタンとiアプリボタンが用意されている。最近の端末として、最も一般的な形だ。クリアキーは、待ち受けアプリの「活性化」ボタンを兼ねている(5月21日の記事参照)。メールボタンとiアプリボタンは、画面スクロールにも利用できる。WebページのスクロールだけだったF503iSと異なり、iアプリのリストやメールなどでもスクロールできるようになったのはありがたい。


着信メロディのスピーカーは、上部から底面に移動した

F503iSと並べてみた。サイズはほとんど変わらない。504iシリーズ5機種の中で、F504iだけ各方向キーが独立している

液晶は明らかにレベルアップ。解像度も上がった

 「全機種6万5000色以上」をうたう504iシリーズでは、液晶も明らかにレベルアップした。F504iでは半透過型のTFT、D504iでは半透過型のTFD液晶を採用している。

端末サイズ色数解像度メール受信時文字数
F504i2インチ6万5536色132×176ピクセル11文字×10行
D504i1.2インチ26万2144色132×176ピクセル11文字×10行

左から、F504i、D504i、F503iS、F504i

 それぞれ発色や明るさには問題を感じない。従来機よりも液晶の性能が上がったことを明確に感じる。液晶のサイズはD504iのほうが一回り上だ。

 1つだけ気になったのは、F504iのWeb閲覧時のフォントが妙に大きいこと。全角で横8文字表示と、F503iSよりも表示文字数が減ってしまった。ただし、この点は文字サイズに関する考え方なのかもしれない。F504iでは、メール表示も通常は8文字×8行で、11文字×10行の縮小表示が可能になっている。逆にD504iでは、標準が11文字×10行で、8文字×7行の拡大表示が可能だ。

左から、F504i、D504i、F504i、D504i。横120ピクセルの画像の場合、504iシリーズでは画面にぴったり収まらない。輝度を見ると、TFD液晶のD504iのほうが高い印象だ

 ちなみに、504iは全機種がJPEGに対応した(5月20日の記事参照)。しかしD503i、F503i共に対応していたTableへは、F504i、D504iは対応していないようだ。iモードHTML4.0のリリースに当たり、メーカーの独自対応部分が統一されたのかもしれない。

デザインは継承。円形大型背面液晶のD504i

 三菱のD504iはアンテナレスという独特のデザインを採用。全体的に見ると従来のD503iSのデザインを継承しているが、D503iSよりもさらに丸みが増し、若い女性をターゲットとしたことがうかがえる。

背面に設けられた液晶は大型。バックライトは10色から選択できる。残念ながらiモードエンブレムや背面ボタンは光らない

 ダイヤルキーも大きく変わった。三菱独自のイージーセレクターを廃し、一般的な皿形の十字キーになった。また、発話キーのない独特のダイヤルボタン配置も、D504iでは発話・終話・クリアを備えた一般的なものに。最下部には「Diary」ボタンと「活性化」ボタンが配置され、この2つはコピー・ペースト機能のほか、ページ送りの役割も持っている。このページ送りは、さまざまな部分で活用でき、便利だ。

背面もいたってシンプル。ストラップ用の穴は、ヒンジ部中央に設けられた


「Diary」ボタンを押すと、システム手帳をめくる3Dアニメーションと共に「プライベートダイアリー」が立ち上がる。写真を貼り付けられるスケジューラで、日記帳としても利用できる。インタフェースなどがまだ練れていない印象もあるが、発想は素晴らしいのではないだろうか。今後の進化が期待される


D504iは、エイチ・アイの3Dポリゴンエンジンのほかに「Z3Dエンジン」という独自の3Dエンジンを搭載(5月23日の記事参照)。端末内にも、そのデータが多数収録されている


プリインストールされているiアプリは「どこでもチョコボ」の1つだけ。Z3Dエンジンを使ったアプリで、3Dのチョコボが動き回る


ダイヤルボタン下部の2つのボタンは、待ち受け時には「Diary」立ち上げ、待ち受けアプリ「活性化」、スクロールできそうなところでは画面スクロールボタン、そして文字入力時にはコピー&ペーストボタンになる。便利なキーだが、コピー&ペーストよりも頻繁に使う機能があるようにも思う。例えば記号一覧や絵文字などの表示、英数/カナ変換などを割り当てたほうが便利かもしれない


F504iでは、電卓やメモ帳などのユーティリティ機能がiアプリとして搭載されている。対してD504iではネイティブのアプリケーションとして多数搭載されている。保存した画像やメロディ、iアプリなどは一括して管理されるようで、「データBOX」という概念が使われている

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[九条誠二, ITmedia]

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