Mobile:NEWS 2002年5月28日 08:45 PM 更新

ケータイ技術研究所 1
液晶が最も明るい端末を探せ(1/2)

携帯電話のスペックの中で、最も気になるものといえば液晶ではないだろうか。しかし“6万5000色TFT液晶”といっても、必ずしも見やすいとは限らない。液晶の見やすさを決める要素の1つ、“明るさ”について、全12機種を計測してみた

 主観で語られることの多い“液晶の明るさ”だが、実際はどの端末の液晶がどのくらい明るいのか。

 ZDNetではiモードスタイル(ソフトバンク パブリッシング刊)と共同で、NTTドコモの503iSシリーズ、211iシリーズ、KDDIの「A3012CA」、J-フォンの「J-SH51」の各輝度とスペクトル分布を計測。「最も液晶が明るい端末はどれか」を探ってみた。

ケータイ技術研究所は、雑誌『iモードスタイル』(ソフトバンク パブリッシング刊、毎月23日発売)との共同企画です。今回のテストでは、旭光通商にお邪魔し、「PR-650」マルチ分光測色計をお借りした。暗室で各端末に全面白/全面黒の画面を表示し、バックライトを表示した状態で輝度およびスペクトル分布の計測を行った。

 今回測定した端末は以下の通りだ。

機種液晶サイズ実色数表示方式駆動方式
J-SH512インチ6万5536色半透過TFT
A3012CA2インチ6万5536色半透過TFD
N503iS2インチ4096色透過TFT
P503iS2インチ256色半透過STN
F503iS2インチ4096色反射TFT
D503iS2インチ4096色半透過TFD
SO503iS2.1インチ6万5536色透過TFT
N211i1.9インチ4096色半透過STN
P211i1.8インチ6万5536色半透過GF
F211i1.8インチ4096色半透過TFT
D211i1.56インチ256色半透過STN
SO211i1.74インチ4096色半透過STN

 こう並べてみると、実にさまざまな液晶が使われているのが分かる。全体的な傾向を見ると、屋内ではバックライトを使い、屋外では太陽光を反射させて画面を表示する半透過型が主流だ。ただし、N503iSやSO503iSのように美しいという評価を得ている端末が透過型なのにも注目だ。

圧倒的に明るい、N503iS

 全12機種の計測結果は、以下の通りだ。黒を表示した際の輝度を最低輝度、白を表示した際の輝度を最高輝度とし、最低輝度から最高輝度までをグラフの棒にして表した。単位は、単位面積当たりの光束の量であるカンデラ/m2(cd/m2、以下カンデラ)。


 約220カンデラと、圧倒的な輝度を見せたのはN503iS。ノートPCの液晶と比べても遜色ない明るさだ。多くのユーザーがN503iSの液晶を“美しい”と評価しているが、数値的にも裏付けられた。続いてSO503iSの約71カンデラ、J-SH51の約70カンデラ、A3012CAの約65カンデラと続く。

[九条誠二, ITmedia]

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