Mobile:NEWS 2002年5月29日 06:26 PM 更新

「CLIE PEG-T650C」ファーストインプレッション(1/2)

「薄型&軽量」がキャッチフレーズの「PEG-T600C」の後継機種には、さらに「音楽再生&高性能」という特徴が加わった。外見はT600Cそっくりだが、中にはCLIE NRシリーズと同じCPU/DSPを使用。高速な演算処理と、DSPを使った音楽再生や画像処理を実現してい

 「PEG-T650C」は、CLIE TシリーズのハンドリングのよさとCLIE NRシリーズの性能の高さを兼ね備えた製品である。

 PEG-T650Cのボディは、「PEG-T600C」がベースとなっている。PEG-T600Cと同様にアルミ素材によって形成されており、「71.8×118×12.5ミリ」というサイズはまったく同じ。「140グラム」という重さも、PEG-T600Cとはほんの2グラムしか変わらない。手にとって操作したり、持ち運ぶためにポケットに入れたりしたときの感覚は、PEG-T600Cそのままだ。

 このハンドリングのよい本体の中に詰め込まれたのは、クロックが2倍になった「Dragonball Super VZ/66MHz」と、音楽再生や画像処理に使われる「DSP」である。これらによってPEG-T650Cはアプリケーションを軽快に動作させる能力と、CLIE Tシリーズで省かれてしまった音楽再生機能を持つことになった。


左からPEG-T600C、PEG-T650C、PEG-NR70V。PEG-T650CはPEG-T600CをベースとしたTシリーズの最新モデルだ

 以前、Tシリーズの特集記事でも書いたことだが、Tシリーズは「Palmデバイスの王道」をいくマシンである。PEG-T650Cもこの王道を歩むことができるのか……。今回も速報でお伝えする。

写真で見る新CLIEの新しい部分

 PEG-T650Cは、PEG-T600Cのボディをベースとしているが、そっくり同じというわけではない。機能の追加による部分には手が加えられているし、操作性やデザインの改良に伴う変更点も見られた。

 また、PEG-T600Cとは液晶パネルも変わっている。解像度は320×320ピクセルと、NRシリーズで新規採用された320×480ピクセルの「縦長液晶」ではないものの、液晶パネルはNRシリーズと同じものが使われており、パネルの色(消灯時の色)や発色の具合はNRシリーズに近くなっている。

 これらについては、下の写真とキャプションを参照してほしい。


左写真は左からPEG-T600C、PEG-T650C、PEG-NR70V。右写真は上から左からPEG-T650C、PEG-T600C、PEG-NR70V。PEG-T650CのサイズはPEG-T600Cと同じだ。ただし、側面写真よりジョグダイヤルの位置変更やHOLDボタンの新設が分かる


上から左からPEG-T650C、PEG-T600C、PEG-NR70Vのシリアルポート。ポートそのものはすべて同じだが、PEG-T650CとPEG-T600Cは周辺の形状(穴など)も同じであるため、シリアル機器(クレードルや通信アダプタなど)も共通して使える


左写真は本体上部にあるSONYロゴ。ロゴカラーの違いが分かる。右写真はPEG-T650Cのジョグダイヤルを背面から見た様子。OpenMGのロゴが見える


筆者のPEG-T600Cはスタイラスの装着具合が緩く、すぐに飛び出してしまったが、PEG-T650Cではしっかりはまっていた。これは個体差かもしれないが…


クレードルの色は従来の黒からシルバーに変更された。ボディのカラーにマッチする。なお、発売当初の本体カラーは「サテンシルバー」のみとなっている


液晶の比較。左からPEG-T600C、PEG-T650C、PEG-NR70Vとなっている。写真では正面にあるPEG-T650Cが鮮やかに見える(感光の違いのため仕方ない)のだが、色合いはPEG-T650CとPEG-NR70Vがほぼ同じだった

 持ち運ぶときの本体の扱いやすさは従来のTシリーズとまったく同じであり、NRシリーズと比べると携帯性に優れる。従来のTシリーズに慣れているユーザーにとってはジョグダイヤルがやや下方に移ったことに違和感を覚えるかもしれないが、これはすぐに慣れることができそうだ。それより上下ボタンやBACKボタンの操作性が向上したことに好感を受ける人のほうが多いだろう。

 惜しむらくは縦長液晶を搭載しなかったことだが、これについては最後にお話しよう。

NRシリーズ同等の音楽再生がTシリーズのボディに収められた

 PEG-T600Cは「FM音源再生機能」はあったものの、CLIE N/NRシリーズのような「ATRAC3/MP3再生機能」はなかった。これがPEG-T650Cでは実現した。

 PEG-T650Cの音楽再生機能のスペックはNRシリーズのものと同等だ。ATRAC3なら66K〜132Kbps、MP3なら32K〜256Kbpsのビットレートの音楽データを再生できる。再生するのに使う「AudioPlayer」アプリもNRシリーズと同じものが搭載されており、MegaBass機能やスキン切換機能が付いている。また、音楽はジョグダイヤルの上にあるヘッドホン端子のほか、本体背面にある内蔵スピーカーからも出力できる。

 なお、音楽を再生できる時間は「ディスプレイオフで4.5時間/ディスプレイオンで1.5時間」と、NRシリーズの「7時間/2時間」に比べて短くなっている。NRシリーズに比べてバッテリー容量が小さいためだが、ユーザーの使用環境(音楽再生を多用する通勤時間など)によっては予備バッテリーを用意するなどの対策が必要かもしれない。

 N/NRシリーズとPEG-T650Cとで異なる点にヘッドホン端子の形状がある。N/NRシリーズでは専用のオーディオコントローラを使うための端子が本体に付いていたのだが、PEG-T650Cはヘッドホンをつなぐためのミニジャックのみが付くことになった。付属のヘッドホンもミニジャックに直接つなぐことができるボリューム調整付きのものになっている。

 この仕様変更は思った以上にユーザーにとっては負担を強いる。曲を再生/停止したり、曲を飛ばしたりするのに本体を操作しなければならないからである。また、付属のヘッドホンは質があまりよくないため自前のヘッドホンを使う人も多いだろうが、ヘッドホンに交換した際はボリューム調整も本体でやらねばならなくなる。

 ソニーとしては製造コスト削減の意味合いも含めての変更だったのだろうが、ユーザーにとってはあまり歓迎できるものではなかった。


PEG-T650C付属のヘッドホン。コードの中間に音量調整ユニットが見える


コントローラがなくなってしまったため、各種操作は本体で直接しなければならなくなった

 NRシリーズ発売直後、ユーザーサイトを中心にちょっとした議論となったことに「ヘッドホンから常時ノイズが聞こえる」というものがあった。後日、ソニーからノイズを軽減するためのアップデータがリリースされたことからも、やはり何らかの問題があったのだと推測される。

 しかし、環境(ヘッドホンやエンコーダ)が悪いのか、耳が悪いのか分からないが、筆者は試作機でも実際に購入したPEG-NR70Vでもそのノイズというものを確認(識別)できなかった。よってPEG-T650Cについてもこのノイズ問題に関するコメントは控えることにする(もちろん聞いてみたのだが、筆者所有のPEG-NR70Vと同様に聞き分けられなかった)。

 ただ、ヘッドホンを抜き差しするときの「プチッ」という音がPEG-NR70Vでは聞こえるのに対し、PEG-T650Cでは聞こえなかったことは報告しておく。

[濱田宏貴, ITmedia]

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