Mobile:KEYWORD 2002年6月4日 11:05 PM 更新

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PCMCIA【ぴーしーえむしーあいえー】

未だにノートPC必須の拡張スロットであり続けているのが、PCカードスロット。曖昧な使われ方をするこの言葉を、生い立ちから解説する

 PCMCIAとは、米国の団体であるPersonal Computer Memory Card International Associationの略称である。日本の団体であるJEITA(旧・日本電子工業振興協会/JEIDA、現・電子情報技術産業協会)と共同で、PCカードの規格「PC Card Standard」を制定したことで知られている。PCカードの仕様を表すときに「JEITA(またはJEIDA)/PCMCIA」とあるのは、両国の規格にそれぞれ適合していることを意味している。

 規格としてのPCMCIAには、PCカードの厚さに合わせて3つのタイプがある。TypeI(タイプワン)は厚さ3.3ミリで、標準的なサイズのTypeIIが5ミリ、その倍のTypeIIIが10.5ミリとなっている。

 PCのカタログなどでPCカードの仕様を確認する際、まれに「PCMCIA TypeII」といったものが見受けられるが、この表記は実は誤りであって、本来は「PCカード TypeII」のようになっていなければならない。これはPCカードの仕様をPCMCIAだけで決めたわけではないからだ。

 PCカードには、「16ビットカード」と「CardBusカード」が存在する。前者はこれまで主流であったカードで、データ転送幅が16ビットであることからこう呼ばれている。一方、CardBusカードは、PC Card Standardで新たに規格化されたもので、PCIバスと同様のプロトコルを使用する。データ転送幅は32ビットで、形状、サイズは16ビットカードと変わらないが、コネクタは独自の仕様になっている。また、動作電圧はこれまでの5ボルトに対し、新たに3.3ボルトのものが加わっている。


PCカードロゴマーク
図版:http://www.pc-card.gr.jp/pc_card.gifより

関連リンク
▼ PCMCIA
▼ 電子情報技術産業協会/JEITA(旧・日本電子工業振興協会/JEIDA)
▼ JEITA PCカード技術専門委員会

[江戸川, ITmedia]

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