Mobile：KEYWORD

2002年6月17日　06:30 AM 更新

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ブラウザフォン【ぶらうざふぉん】

まだまだ携帯電話のインターネットサービスは立ち上がったばかり……と感じさせるのが、「ブラウザフォン」という言葉。一般にはiモードやEZwebなどに対応した携帯電話のことを指すが、その定義は明確ではない

　ブラウザフォン（browserphone）は、電話機にインターネット接続環境とブラウザを組み込んだ製品の総称で、主にiモードやEZwebなどに対応した携帯電話を指す。

　だが、ブラウザフォンという名前は市場にまだ定着しておらず、社団法人電気通信事業者協会（TCA）では、こうした製品群を「携帯IP接続サービス」と呼んでいる。具体的にはiモード、EZweb、J-skyの3つのサービスを指している。

　一方で、NTTドコモの販売するPHS端末の製品名には「ブラウザホン」が正式採用されている。英語表記は同じだから、両者の間にほとんど違いはないようにも思うが、TCAではPHSによるこうした端末をIP接続電話とは呼んでいない。もちろんアステルのドットi、DDIポケットのH"も同様で、いずれもTCAの集計には含まれていない。

　またブラウザホンと書けば、それが必ずしもNTTドコモのPHSを指すとは限っていない。テレフォンとテレホンの例でも分かるように、両者は発音の違いこそあれ、意味が厳密に違うものではない。実際にコンテンツを提供するプロバイダにおいては、iモード端末などをブラウザホンとして扱うのが当たり前になっている。

　ブラウザフォンそのものの定義にもあいまいな部分はあるが、単純にインターネットに接続できればいいというものでないことは明らかだ。これまでNTTドコモが「DoCoMo by SHARP SH601em」という製品を出しているが、これをブラウザホンと呼ぶことはない。同製品は、ISPに接続してメールの送受信が行えるというもので、どちらかといえば旧来のパソコン通信の延長線上にある仕組みを利用する。

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[江戸川, ITmedia]

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