富士通、製品版「Pocket LOOX」の詳細を発表8月2日に発売される富士通製XScale搭載Pocket PC「Pocket LOOX」。試作機からの変更点やオリジナルの内蔵ソフトの中身が富士通から明らかにされた
3月12日の発表から約4カ月。富士通製Pocket PC「Pocket LOOX」の全貌がようやく明らかになった。CPUにはインテル製PXA250/400MHzを搭載、Ver 1.1準拠のBluetoothモジュール内蔵を内蔵しているのが特徴だ。
実売予想価格は6万5000円前後。同じCPUを搭載する東芝製Pocket PC「GENIO e550G」のWeb直販価格6万7800円や、CPUがStrongARMでBluetooth内蔵のhp製iPAQ Pocket PC「H3870 日本語版」の7万9800円という実売価格に比べると、やや安めの価格設定だ。 外部スロットはGENIO e550Gと同じくSDメモリーカードスロットとCFカードスロットを装備しているが、「SD/IOには対応していない」(富士通パーソナル販売推進統括部、芝本隆政氏)という。 Bluetoothで可能なのは、Bluetooth対応携帯電話でのワイヤレスダイヤルアップ接続、Bluetooth対応PCとのデータのやりとりおよびActiveSyncなど。企業内などでは「LAN環境化にあるBluetooth対応PCをターミナルにしてPocket LOOXで企業内データにワイヤレスアクセスするといった使い方を提案する」(同氏)という。
先行して市場に出たGENIO e550Gは、XScaleの性能を活かすためユーザーが用途に応じてクロック周波数を変更できる設定項目が用意されていた(5月17日の記事参照)。Pocket LOOXは、高速モードと省電力モードのいずれかを選べる。それぞれのモード選択時のパフォーマンスについては、「現在調整中のため、公表できない」(同氏)。
Pocket LOOXのCPUパフォーマンス設定画面
Pocket LOOXには「LXメニュー」「LX診断」「LXバックアップツール」「LX Plugfree」「自動起動編集ツール」という、5つのオリジナルプログラムが搭載されている。
Pocket LOOXのオリジナルプログラム(左)とLXメニュー(中・右)。タブは追加できる 「LXメニュー」は、タブ付きの表示を可能にするメニューで、プログラムをジャンル分けして管理できる。タブの追加も可能だ。「LX診断」はPocket LOOXの動作が不安定な時に故障箇所を特定するためのプログラム。「修理に出す際にも、診断結果を利用できる」(芝本氏)。「LXバックアップツール」は、外部メモリにデータをバックアップするツール。「LX Plugfree」は周囲のBluetooth機器を探し、アクセスする際に利用する。「自動起動編集ツール」は、外部メモリカード内にあるアプリを起動させるツール。これを使えば「カードを差すだけでアプリが自動的に起動するようになる」(同氏)。
また、ベータ版評価時の「スタイラスペンが短すぎて使いにくい」という声を受けて、伸縮タイプのものに変更されている。
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