iショット3機種のカメラ機能を比較する(2/3)
撮影は、各機種共に決定ボタンまたは、側面のボタンで行う。シャッターボタンを押して撮影されるまでのレスポンスが良かったのはSH251iとF251i。ただしF251iは撮影が終わったあとにシャッター音が鳴っている。 少々苦しかったのはD251i。シャッターボタンを押してコンマ数秒経ってから撮影が行われ、その後シャッター音が鳴る。その間、約1秒。明らかに遅れが感じられる。動く被写体だと、動きを予測して先にシャッターを切る必要がある。
撮影後の画像保存の方法は機種ごとに異なる。SH251iは、シャッターを切ると自動的に保存される。保存作業中は撮影した画像が表示されているので、キャンセルしたい場合はその間に「取消」ボタンを押す必要がある。ただし、自動保存のため、折りたたんだままでも次々と写真を撮っていける。 D251iは、撮影した画像が表示され続ける仕様。保存を行うか、取り消すまで画面に表示される。この段階でタイトルや圧縮率、画像サイズ(当初の設定より小さくすることのみ可)も変更できる。問題は折りたたんで撮影した場合。いったん本体を開いて、保存する必要がある。 F251iも、撮影した画像が保存するか取り消すまで表示され続ける(1分程度放っておくと、自動的に保存され待ち受け画面に戻る)。問題は折りたたんだとき。画像が保存されず、カメラが終了してしまう。そもそもF251iは折りたたんだ状態では撮影できないが、終了確認を促すダイアログくらいはほしかったところだ。 画像保存件数が少な目のSH251iが自動保存で、1000枚近い画像を保存できるD251iとF251iでは一枚一枚確認が必要なのは少々皮肉な話。カメラ内蔵端末の老舗、J-フォンの「J-SH51」では、撮影後、登録するか取り消すかを求められるが、このタイミングで折りたたんでも画像が消えることはない。いったん待ち受け画面に戻るが、カメラ再起動時に「編集中のデータがあります」と表示され、確認画面に戻れる。電源ボタンを押しても、D251iやF251iのようにいきなり終了することなく、確認ダイアログが現れる。
撮影後、すぐにメールで画像を送信できるのは、最近では必須の機能となった。最も少ない操作手順でiショット送信が行えるのはF251iだ。 撮影後の確認画面で右ソフトキーの「iショット」を押すと、画像が保存され、添付された形でメールソフトが立ち上がる。秀逸なのは、発信者番号通知の設定。iショットはその仕組み上、番号通知可に設定しておかないと送信が行えない(5月28日の記事参照)。F251iは、番号通知がオフになっていても、このメールだけオンにして送信することができる。 D251iも撮影後iショット送信が行える。確認画面でサブメニューを開き、「iショット送信」を選択すれば、画像が添付された形でメールソフトが立ち上がる。 SH251iは少々面倒だ。撮影後、画像は自動保存されるため、まず左上のソフトキー「確認」を押す。続いて同じくソフトキーの「貼付」を押すとメールソフトが立ち上がる。
撮影した画像を閲覧する時の使い勝手はどうだろうか(7月8日の記事参照)。 最も柔軟かつ高速なのはD251iだ。カメラボタンを押し、「見る」を選ぶとフォルダ選択画面に移行。フォルダを選ぶと、内部の画像が1画面12枚でサムネイル表示される(アルバム表示)。選択して決定すると、拡大画像も表示される。拡大時には上下左右キーで次の画像に移れるが、この場合の表示も驚くほど高速だ。サムネイル表示のほかに、タイトル一覧も表示可能。タイトルは画像ごとにファイル名とは別に持っており、日本語も入力できる。フォルダ内の画像を順に表示するスライドショーにも対応している。 画像の情報表示も優れており、サムネイル表示時も画像サイズ、圧縮率、iショット送信の可否がアイコン表示される。
F251iはカメラボタンを押すだけで、画像のファイル名一覧が表示される。このファイル名には英数字しか付けられない。画像には「コメント」として日本語も入力できるだけに、一覧でも日本語のタイトルを見たかったところだ。ここで画像を選択すると画像表示、さらに右ソフトキーで「切替」を選ぶと、1画面4枚のサムネイルが表示される。 サムネイル表示はそこそこ高速だが、そこに達するまでが少々大変。フォルダ移動やファイル名変更などの操作を行うと、再びファイル名一覧に戻ってしまう。F251iは100個の画像フォルダを備えており、細かく分類が可能だが、とにかくフォルダに仕分けするのが面倒だ。“カメラボタン1つ”でサムネイルが表示されてもよかったのではないだろうか。 またスライドショー機能のほか、画像のフォルダを選んで、そのなかから30分/60分ごとにランダムに待ち受け画面を切り替える機能は面白い。
SH251iは、カメラボタンの長押しで画像フイルの一覧が表示される。SH251iでは、iモードの画面メモとメモリが共用されており、相互に表示を切り替えることも可能だ。一覧から選択することで画面を表示できる。十字キーの左右で次の画像に進めるが、動作は遅い。また、サムネイル表示やスライドショーなどの機能もない。今となっては古さを感じる部分だ。
[九条誠二, ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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