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2002年7月18日　02:45 AM 更新

NEC、鏡面仕上げのW-CDMA内蔵PDAのコンセプトモデルを参考出展

NECはWIRELESS JAPANのブースにW-CDMA内蔵PDAの動作するコンセプトモデルを出展した。この展示会のためにあつらえた鏡面仕上げが特徴だ

　WIRELESS JAPANのNECブースに、ひときわ目立つ鏡面仕上げのPDAが展示されている。

　これは、NECが考える「W-CDMAを内蔵したPDA」を実際の製品の形にしたコンセプトモデル。今回のモデルでは、W-CDMAの代わりに無線LAN機能が内蔵され、ブースに備えられたWebカムから送信される会場の様子をPDA側で閲覧するデモが行われていた。

鏡面仕上げが目を引くコンセプトモデル。ブルーとシルバーの2色が展示されている

タッチパネルの液晶を搭載、ボディ下部には発話ボタンと終話ボタンがある

　NECによれば、発売スケジュールなどは決まっておらず、もし発売されたとしても、搭載されるソフトやボディなどは「その時のトレンドに合わせるため、今回展示したものと同じになるわけではない」（NECブース説明員）という。

展示されたコンセプトモデルでは、ライヴ映像を閲覧できる。カメラは内蔵していないが、相手がテレビ電話をかけてきたとき、見ることはできるそうだ

　展示モデルにはWindows CEが搭載されている。本体のほか、スタイラスを兼ねたコントローラ、ヘッドセットで構成され、これを本体と無線でつないで電話をかけたり、音楽を聞いたりできるそうだ。本体は稼働している様子を見ることができるが、コントローラとヘッドセットは、実際に稼働するものではなくモックだった。

　アプリは「ライブカメラ」「電話」「ナビゲータ」「ホームコントロール」「M-コマース」「マルチメディア」など9種。

　「ホームコントロール」は、遠隔地から自宅の家電製品を操作する機能。家電側の対応が必要となるが、エアコンやビデオ録画、インターホンへの応答などをPDAから行うといった利用シーンを想定している。

　「ナビゲータ」はGPS機能で現在地の地図を表示させたり、目的地の地図検索を行える。地図は3D表示され、目的地までの道のりを検索することもでき、近辺のレストランや駐車場の検索にも対応していた。

PDAのメニュー画面（左）、動画再生ソフトのインタフェース（中）、ナビゲータのインタフェース（右）

ホームコントロールのインタフェース（左）、M-コマースの画面（中）。M-コマースはインターネット経由でショッピングを行うアプリで、手書きの署名を利用できる

　NECはこの端末について「うちは携帯電話もPDAも手がけているため、ニーズがあればすぐ対応できる」（NEC説明員）と話していた。

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[後藤祥子, ITmedia]

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