Mobile:KEYWORD 2002年8月5日 11:45 PM 更新

CIF【しーあいえふ、しふ】

携帯の液晶サイズや、動画/静止画のサイズとして最近よく登場する「CIF」という言葉。これはどこで決められたもので、どのように使われているのだろうか

 CIF(Common Intermediate Format)は、テレビ会議システムの規格であるH.261で規定された、映像用フォーマットの1つ。サイズは横352ピクセルx縦288ピクセルで、30フレーム/秒での再生が行われる。

 実際にはNTTドコモのiショット「SH251i」のように、動画再生の機能がない電話機でも液晶画面の仕様にCIFと記載されることがある。これはCIFに対応した液晶デバイスを採用しているということで、本体の機能に動画再生があるかどうかは無関係だ。画面サイズの表し方の1つと思えばいい。auの外部接続カメラユニット「PashaPa」もCIFに対応している。

 元々は、テレビの方式が異なる国同士のテレビ会議システムで、国際間の通信ができるようにとITU-Tによって勧告されたのがH.261だ。このほか、インターネットやLANのような、帯域保証されていないネットワーク上で音声や映像を扱うために勧告されたH.323や、ISDN向けのH.320などにもCIFは登場する。

 CIFのサイズを、縦横とも2分の1(面積比で4分の1)としたものがQCIF(Quarter CIF)だ。横176ピクセルx縦144ピクセルで、携帯電話の液晶画面にも収まるサイズとなっている。実際にQCIFを採用した電話機は多く、auのムービーケータイ「C5001T」などがある。QCIFもCIF同様、H.261で規定されたフォーマットである。FOMAのテレビ電話「P2101v」では静止画の解像度切り替えとして、CIFとQCIFの両方が利用可能になっている。

 また、最近ではSub-QCIFという縦128ピクセル×横96ピクセルのフォーマットも登場してきた。FOMAのiモーション端末「N2002」や前出の「C5001T」などに使われている。実はムービーケータイ(ezmovie)では、動画データファイルの仕様として、画面サイズをQCIFとSub-QCIFの2つに決めている。一方、iモーションの仕様はSub-QCIFのみとなっている。

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[江戸川, ITmedia]

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