Mobile：Mobile for KIDS：第1回おもちゃがすごいことになっている！

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2002年8月22日　08:09 PM 更新

Mobile for KIDS
第1回おもちゃがすごいことになっている！（2/2）

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ジュニアパソコンは売れている？

　ところで、「ハイテクおもちゃ」「モバイルおもちゃ」といっても、実際はいくつかのジャンルに分かれるようだ。

1.乳児や幼児が使う、携帯電話の形をしたおもちゃ

2.ゲームボーイアドバンスやミニテトリスなどの、携帯ゲーム機

3.友達同士でやりとりをする、メール交換端末

4.国語や算数、英語などを楽しく学べる、ジュニアパソコン

5.プリペイド携帯など、一般の商品を子供向けにデザインし直したもの

　おもちゃショーをざっと見ただけでもこれだけある。このほかにも、無線を使うラジコンカーやラジコンヘリなども「最近はハイテク技術が使われている」（トミー広報）といい、ハイテクおもちゃに含まれそうだ。連載ではこれらの中で、特にモバイルを意識した3と4を中心に見ていくことにする。携帯電話という切り口から1と5についても時折触れていく予定だ。

　さて、今までは教育玩具という位置づけであったジュニアパソコンだが、メールやWebブラウズ機能を搭載した本格派も登場している。また、PDAや携帯電話のおもちゃとの間でメール交換機能を持たせるなど、その発展ぶりは大人向けに少しも劣らない。これらの商品はおもちゃ屋さんの店頭でどのように扱われているのだろうか。

　手始めに、おもちゃ専門店の「トイザらス」にやってきた。やや郊外に位置する神奈川県の相模原店は、国道16号線に面した大型店舗である。隣にはこれまた大きなマクドナルドがあり、休日などは家族連れで賑わうスポットだ。同店を訪れたのは8月初旬の平日午前中、店はそれほど混雑していなかった。子供たちは夏休みでもお父さんが休みじゃないので家族連れが少ないせいか……。

　店内を回ってみると、「ハイテクおもちゃ」のブースは確かにあった。だが店内の広さに比べると、それはとても小さなスペース。ジュニアパソコンは4機種ほどで、そのうち1機種はガラスケースに入れられていた。ガラスケースにはプリペイド携帯とそのカードなどが展示されており、一般のおもちゃとは別の高額商品であることが分かるようになっている。

モバイル系のおもちゃはほとんどこの棚に集中して置かれていたが、携帯電話の形をしたおもちゃや、ペンタッチタイプの幼児向けジュニアパソコン「PICO（ピコ）」などは、別のコーナーに置いてあった

ガラスケースの中にあったLモード対応のジュニアパソコン。2万円を超えるのは、どうやらこれだけだったようだ

ガラスケースの横に陳列してあったジュニアパソコン。見た目はかなり本格的なもので、音声によって英語を学ぶこともできるという

　周辺の商品をながめていると、たまたま小学生くらいの女の子を連れたお母さんがやってきた。子供に何が欲しいか聞いているが、実際に買うわけではないらしい。子供はキャラクターの絵のついたメール交換専用機を手にしたあと、母親の持つ携帯電話との間でメールができないことに気付いたようで、そのまま棚に戻していた。親子ともにジュニアパソコンにはまったく目もくれなかった。

　親子がいなくなり、近くを通りかかった店員に聞いてみると、ジュニアパソコンはそれなりに売れているという。しかし、実際に試して買うという人はいないようで、デモ用の機械も置かれていない。お店のお勧め商品を聞いてみたが、それも今ひとつハッキリした答えはなく、商品価格の違いは「内蔵ソフトの数やワープロ機能の有無が影響している」ということだけ教えてくれた。

　ただ、1つ分かったのは、ここで販売されているハイテクおもちゃには、トイザらスの限定バージョンが多いことだ。マウスパッドなどのおまけが余分に付いていたりという程度だが、同店が力を入れていないわけではないらしい。

　ではジュニアパソコンは、モバイルおもちゃは、果たしてどの程度売れているのだろうか。次回はさらなる情報を求めて、デパートやコンビニ、ファミレスのおもちゃ売り場など、町のあちこちでハイテクおもちゃの動向を探ってみる。

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