待ち受けiアプリで“ポータル”が作れる?待ち受けiアプリからのWebブラウザの呼び出しは不可能──。しかし、その制限を回避するソリューションが登場した
NTTドコモの504iシリーズの特徴の1つは、待ち受けiアプリが動くこと。携帯電話の表玄関ともいえる、待ち受け画面が解放された意味は大きい。コンテンツプロバイダは、ユーザーの最も目に付く場所に、ワンボタンでアクセスできるアプリケーションを提供できるからだ。 しかし、ドコモはすべてを解放したわけではない。 504iから、iアプリからWebブラウザを起動することが可能になったが(Webto機能)、待ち受けアプリの場合のみ、この機能が使えないのだ。待ち受けアプリからWebにアクセスできると、コンテンツプロバイダが独自のポータルサービスを提供できるようになってしまう。ドコモのポータル──「i Menu」よりもアクセスのしやすいポータルを作られては困る……というのがドコモの本音だろうか。
ユニコシステムの福野泰介氏は、この制限をうまく回避するソリューションを開発した。待ち受けiアプリにiアプリ版のWebブラウザを組み込めば、制限されたWebto機能を使うことなく、ポータルとしての待ち受け画面からWebアクセスが可能になる。「Webto機能は、待ち受けiアプリからは利用できない。しかし、iアプリブラウザとの連携には何の問題もない」(同氏)。
同氏が開発したのは「待ち受けポータル」と呼ばれるもので、待ち受けiアプリに、iアプリ版Webブラウザ「パケットセイバー」をを組み込むことで成り立っている。 パケットセイバーは、Webデータを専用のサーバを介して圧縮しパケット料金を削減できる特徴を持ったiアプリ版Webブラウザだ。現在、ニフティなどがパケットセイバーを利用したサービスを提供している。
504iシリーズでiアプリサイズが拡張されたのに伴い、10Kバイトを超える大きな画像も分割してダウンロードし表示する機能なども搭載した。また、504iシリーズではiアプリの動作速度が向上し、圧縮されたデータの展開速度が速くなったことから、「(504iの通信速度が3倍になったことと併せ)従来のコンテンツ表示の6倍速い」ことをうたっている。 福野氏はパケットセイバーのモジュールをSDKとして提供する予定。コンテンツプロバイダは、自社の待ち受けiアプリにパケットセイバーを組み込み、待ち受けポータルを作成できる。パケットセイバー部分は10Kバイト少々のサイズとなっている。
福野氏は「公式コンテンツはますます増えており、階層が深くなる傾向にある」とし、ドコモが用意するポータルだけでなく、各コンテンツプロバイダが独自のiモードポータルを準備する必要があると語っている。
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