Mobile:NEWS 2002年10月1日 02:23 PM 更新

シャープ、VGA液晶のザウルスを参考展示

シャープが力を入れるCGシリコン液晶を使った次期ザウルスが展示された。VGAサイズの液晶とキーボードを備え、Linux OSを搭載。「ザウルスショット」や「ザウルスドライブ」機能も利用できる

 シャープはCEATEC JAPAN 2002のブースで、同社のCGシリコン液晶(4月24日の記事参照)を使った次期ザウルスを参考展示した。3.7インチサイズながら解像度はVGA(640×480ピクセル)を実現。折りたたみ型でキーボードを備える。液晶は左右に回転し、本体を閉じたまま使うこともできる。


液晶部分を180度回転させキーボード側に倒して使うことができる(CLIE NRシリーズをイメージすると分かりやすい)。ディスプレイのアイコンの向きもそうした使い方が想定されて印字されている

 OSにはLinuxを採用し、前機種「SL-A300」と「ソフトの互換性も保つ」(説明員)。周辺機器も流用できるよう開発を進めているという。

 サイズはSL-A300より一回り大きいぐらいで閉じた際の厚みは「20ミリ以下」(同)。本体右側にCFカードスロットやスタイラス、背面に電源ボタンやSDカードスロット、OK/キャンセルボタンが搭載されている。


後ろから見たところ。回転型スイッチや赤外線ポートらしきものもある。バッテリーには交換可能なリチウムイオン充電池を採用

 投入時期は未定だが、同社のCGシリコン液晶の採用例としてはビデオカメラに次ぐ第2弾になる見通し。「情報機器としては初の採用」(説明員)だという。


VGAサイズの液晶は、細かな文字もはっきりと表示される。SL-A300ではPCの画面を取り込んで見られることをウリにしていたが、次期ザウルスではこの機能がさらに便利に利用できることになる

 新端末には従来のザウルスとは異なるタイプのキーボードが搭載され、ザウルスOSの搭載も見送られている。キーボードの変更は、「PCで慣れたインタフェースに近いものにしてより幅広いユーザーに使ってもらうため」(説明員)。ザウルスOSは、「今後のザウルスに搭載されるかどうかは未定だが、なくなってしまうわけではない」(同)。

 新しいザウルスは、「PDAは中途半端で使いにくい」という声を覆すものになると説明員。「ポケットサイズでありながら、キーボードで文章を快適に入力でき、Excel、Wordなどのビジネス文書も利用できる」(同)。ボタン1つでPCからザウルスに画面データを取り込める「ザウルスショット」や、ファイルをドラッグ&ドロップでザウルス内に保存できる「ザウルスドライブ」など、SL-A300の新機能も引き継がれるという。

 なお、今回展示されたザウルスは最終形ではなく、製品化にあたって変更される場合もある。



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関連リンク
▼ 特集:CEATEC JAPAN 2002

[後藤祥子&斎藤健二, ITmedia]

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