Mobile:NEWS 2002年10月17日 08:53 PM 更新

QualcommとTI、次世代のARM11コアを採用

CDMA2000の「MSM」、3G向けアプリケーションプロセッサの「OMAP」が最新のARM11コアの搭載を発表した

 米Qualcommと米Texas Instruments(TI)は10月17日、英ARMから次世代のARM11コアのライセンスを取得したと発表した。それぞれ、次世代のモバイル機器向けチップ「Mobile Station Modem」(MSM)、「OMAPプロセッサ」などに搭載を予定している。

 ARMコアはPDA、携帯電話などのモバイル機器に採用の多いアーキテクチャーとして知られている。ARM11コアは新しくSIMD演算機能などマルチメディア処理命令を追加した最新のコア(6月5日の記事参照)。命令セットはARM v6となっている。

 最新のARM11コアは米国で開催中のMicroprocessor Forumで発表された「ARM1136J-S」「ARM1136JF-S」となる。

 QualcommはcdmaOne、CDMA2000 1xのベースバンドチップのメーカーとして知られ、MSMチップは世界のほとんどのcdmaOne(CDMA2000 1x)端末に組み込まれている。TIのOMAPは携帯電話向けのアプリケーションプロセッサとして3G端末への採用が期待されている製品だ(3月18日の記事参照)。

 両社は共に、ARM11コアの採用によって、高性能かつ低消費電力の実現に結びつくとしている。



関連記事
▼ 解説:さまざまなARMプロセッサ 〜16ビットから32ビットまで〜
一口にARMプロセッサといっても、ARM7とかARM10と呼ぶこともあれば、ARM V5とかARM V6という言い方をする場合もある。ARMプロセッサはどのように進化し、どのようなバリエーションを持っているのだろうか。

▼ ARMというCPU 〜世界で最も使われているプロセッサ〜
これまでのPalmは、DragonBallと呼ばれるMotorolaの68Kコアベースのプロセッサを搭載していたが、今後はARMプロセッサベースとなる。ところで、「ARMって何?」という方も少なくないだろう。そこで、ARMプロセッサについて簡単に紹介したい。

▼ アーム、ARM11のテクニカルブリーフィングを開催
英ARMホールディングズと日本法人のアームは、ARM10Eベースの新プロセッサコアに関するブリーフィングを開催、ARM11のロードマップも明らかになった


関連リンク
▼ 米Qualcomm
▼ 日本テキサス・インスツルメンツ
▼ アーム

[斎藤健二, ITmedia]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.



モバイルショップ

最新スペック搭載ゲームパソコン
高性能でゲームが快適なのは
ドスパラゲームパソコンガレリア!

最新CPU搭載パソコンはドスパラで!!
第3世代インテルCoreプロセッサー搭載PC ドスパラはスピード出荷でお届けします!!