Mobile:NEWS 2002年11月26日 05:44 PM 更新

第3四半期の世界携帯電話販売は1億台を突破〜ガートナー調査

ガートナー・ジャパンは、2002年の第3四半期における世界の携帯電話販売台数が1億426万台に達したと発表した。日本のベンダーでは、パナソニックと京セラが健闘

 ガートナージャパンのデータクエスト部門は11月26日、2002年第3四半期の世界における携帯電話端末の販売台数が1億426万台に達したと発表した。この数字は前年同期比の7.8%増で、1億台を超えたのは2000年以来、2度目となる。

 トップは世界シェア35.9%のノキア。同社は西欧地域や中東欧・中東・アフリカ地域で5割を超える市場シェアを獲得している。


2002年第3四半期世界携帯電話端末市場(エンドユーザーに対する販売台数)

 世界シェア第2位のモトローラは前年同期の15.2%から14.4%と若干シェアを落とした。ガートナーは、この理由を、新機種「T720」「C330」の市場投入のずれこみによるものと分析している。また、中国と米国における販売台数が同社の全世界販売台数の半分以上を占めることから、同社の世界シェアは両市場の変動を大きく受ける形になると指摘。同社が世界シェアを伸ばすためには、欧州・中東・アフリカ地域、中国を除くアジア・パシフィック地域のGSM市場における地位の強化が効果的としている。

 第3位のサムソンは世界シェアが10%を超え、このまま好調が続けば第4四半期には11%超、2002年通年で10%のシェアを実現する可能性もあるようだ。

 日本のベンダーではパナソニックが第7位、京セラが第9位に食い込み、健闘している。

 ガートナーでは、西欧などの成熟市場では、買い替え需要の割合が大きくなっており、カラー液晶とカメラ内蔵の組み合わせによる新機種が、今後約1年半にわたって買い替え市場を牽引すると予測。しかし買い替え需要や端末需要が一定の規模で成長するためには、端末ベンダーが常に新しいものを投入することが求められるとしている。

 一方、カラー液晶や和音対応の着信音は、買い替え要因としては短期的な効力しかもたないとも予測している。



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▼ ガートナージャパン

[後藤祥子, ITmedia]

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