Mobile&Movie 第46回
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作品名 | トゥモロー・ネバー・ダイ(TOMORROW NEVER DIES) |
監督 | ロジャー・スポティスウッド |
制作年・製作国 | 1997年アメリカ作品 |
スパイ映画には極秘任務を遂行するため、最新鋭のメカが数多く登場します。以前ご紹介した「スパイキッズ2」や「トリプルX」「オーステインパワーズ ゴールドメンバー」などでも、最新モデルの携帯電話が活躍していました。
そんなスパイ映画の元祖ともいえる007シリーズ『トゥモロー・ネバー・ダイ』では、驚きの機能を搭載したエリクソンの携帯電話がジェームズ・ボンドのピンチを何度も救います。
南シナ海を航行中の英国艦が中国海域に侵入したとして、中国に攻撃される事件が起き、ジェームズ・ボンドは事件の調査を任命されます。中国と英国を対決させ、第3次世界大戦を引き起こし、そのニュースを独占しようという計画していたのは、メディア王・カーバーでした。仕組まれた戦争を回避するため、ボンドはカーバーの野望に立ち向かいます。
敵地に乗り込んだボンドを待っていたのは、メカニックの“Q”。携帯電話を渡して
「ここで話して、ここで聞く」
とボタンの説明をします
「今まで間違ってた」
とひやかすボンドを無視して、話を続けるQ。
「ここにあるのは、指紋照合装置。2万ボルトの防犯ショッカー。そして、今回の目玉は車のリモコン操縦装置だ」
Qが携帯電話を2つに開くと、そこにはスクリーンが現われます。
「二度軽く叩く、トントンと」
操作すると動き出したのが、ボンドカーBMW750iL。携帯電話によるリモコン操作で無人運転が可能になっているのです。
カーバーの作戦を阻止するために、アジトへ乗り込んだボンド。遠隔操作で、BMWを最大限に使いこなします。カーバーの作戦のカギを握る“赤い箱”を盗み出しますが、油断をした隙に追い詰められてしまいます。車の中に隠した“赤い箱”を取り戻すため、カーバーの部下がボンドを縛り上げます。
「車をどうやって開けるんだ!?」
ボンドカーは特殊な車なので、ドアをこじ開けようとしてもびくともしないのです。
「携帯電話に仕掛けがあるんだ」
「待て、俺に渡すんだ」
「リダイヤルを押し、“3”と送信を」
ボンドは巧妙に指示しボタンを押させ、2万ボルトの電流で敵を撃退したのでした。ピンチを脱出したあとも、一難去ってまた一難、絶体絶命のピンチが訪れます。ボンドは第三次世界大戦を止めることができるのでしょうか。
美しい中国人スパイ、ウェイ・リンとともに囚われたボンドが、脱出する際に見せる二人三脚アクションこそ、この作品の最大の見せ場です。
007の最新作『ダイ・アナザーデイ』は、今春公開予定。ジェームズ・ボンドの持つ携帯電話には、どんな斬新な機能が付いているのか、スクリーンで早く確かめたいものです。
おまけ企画
全3回でお届けする極私的ニューヨーク携帯電話レポート。第3回はニューヨーカーの携帯電話事情を探ってみます。
[本田亜友子, ITmedia]
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