Mobile:NEWS 2003年2月18日 03:15 AM 更新

保存もプリントもケータイから〜「@写メールアルバム」を試す

カメラ付き携帯電話をいち早く投入したJ-フォンは、携帯画像の保存やプリントのサービス「@写メールアルバム」を提供している。シールや名刺、ミニアルバムのプリントをオーダーできるこのサービスを試してみた

 カメラ付き携帯電話をいち早く投入、画像付きメールの普及を牽引したのがJ-フォンだ。2002年7月には、撮った画像をサーバに写メールして保存する有料サービス「@写メール アルバム」を提供、同年10月には、アルバム内の写真をシールや名刺にできる「プリントサービス」にも対応した(2002年10月1日の記事参照)。

 J-フォン広報によれば、「@写メール アルバム」の利用ユーザーは幅広い層に渡っており、とくに20代女性の利用が目立つという。

プリントアイテムは魅力的、クオリティも上々

 「@写メール アルバム」は、月額200円で2Mバイトまでサーバに画像を保存できるサービス。サーバへの保存は、携帯電話から写メールで送る方法と、PCのWeb経由でアップロードする方法の2通りがある。

 アップロードした写真は、タイトルやコメントを付けてアルバムにまとめられ、友達にメールしてアルバムを公開することもできる。


PCからのアップロードや閲覧も可能。「@写メール アルバム」の会員になると、PCからアクセスするためのIDとパスワードがもらえる


携帯電話向けアルバムはこのような形で公開できる。それぞれの写真は拡大して閲覧できる

 プリントサービスは、「@写メール アルバム」に保存した画像をプリントするもので、富士写真フイルムとコダックの2社と提携している。プリントできる素材や受け取り方法はそれぞれ異なり、いずれもラインアップは魅力的だ。


富士写真フイルムは、フレームなしの16分割シール(1枚300円)、ハローキティのフレーム付き16分割シール(1枚300円)、10種のフレームから選べる16分割シール(1枚300円)、ハローキティのマグネット(500円)を用意。シールを携帯するためのホルダーも購入できる。受け取りは宅配のみでオーダーから5日後に発送される。料金は商品に同封される郵便振替の払い込み用紙でコンビニ決済が可能。商品の代金のほかには別途400円の配送料がかかる


コダックは、画像とメールアドレス、星座が入った「めるとも名刺」(1組30枚、1000円)、画像と名前とミッフィーのイラストが入った「おなまえシール」(1組6カット×3枚、1300円)、フレームなしの「シールプリント」(1組8カット×5枚、600円)、76×76ミリの製本された「ミニアルバム」(画像10枚、980円)をラインアップ。製品は、「ファミリーマート」か「カメラのきむら」での受け取りと、自宅への配送のいずれかから選べる。コンビニやカメラ店で受け取る場合は送料はかからず、支払いもコンビニで行える。宅配便の場合は約1週間後に届けられ、送料は400円。支払いはSKY CHECK(用語参照)か代引きになる。「ミニアルバム」は自宅配送のみで、仕上がりまで約1カ月かかる

 富士写真フイルムとコダックで、フレームなしのシールプリントをオーダーしたところ、上がってきたのが以下のシールだ。

 いずれも、オリジナル画像に忠実な画質で、シールとしての出来はかなりいい。シールの表面は、富士写真フイルムのシールは表面が絹目のようで、コダックのシールは光沢といった印象だ。


富士写真フイルムのシールプリントをスキャンしたもの(参考データ)


コダックのシールプリントをスキャンしたもの(参考データ)


31万画素CCDカメラのJ-SH52で撮影した元画像

携帯電話の限界? かかりすぎるWebへのアクセス時間

 プリントの仕上がりは上々の出来なのだが、問題なのは、携帯電話からの注文の際にかかる時間。サーバに保存されたアルバムから携帯電話のWeb経由でプリントする画像を選ぶため、時間がかかってしまうのだ。

 富士写真フイルムのプリントオーダーは、アルバムにアップした写真が携帯電話の画面上にサムネイルで表示され、画像を選びやすいのだが、半面それがアクセス時間がかかるという仇にもなっている。ちなみに3枚のシールプリントを携帯から注文するのにかかった時間は約20分。9600bpsモデムを使って旧式のPCからインターネットアクセスしていた時代を思い出させるようなイライラ感だった。

 もっとも2回目からは、注文にかかる時間は短縮される。携帯電話からの注文時に時間がかかるのは、画像選択時のWebアクセスと自宅の住所の入力なのだが、2回目からは住所を入力する必要はないからだ。


左がプリントする画像の選択画面。サムネイルが表示されて見やすいが、1つの画面に表示される画面が2枚なので、画像を探すのに時間がかかってしまう。右は2回目の注文から表示される送り先の住所。送り先に変更がなければ、住所を入力する必要なく注文を確定できる

 コダックのプリント注文は、リスト表示から写真を選び、確認の際に必要ならサムネイルを確認する仕組み。富士写真フイルムのオーダーよりは、写真を選ぶ時間が少なくて済む。それでも「ミニブック」など、写真が10枚あるようなアイテムをオーダーすると、それなりに時間がかかってしまう。


左がプリントする画像の選択画面。リストから選ぶ仕組みのため、画像をアップロードする際には、どんな写真なのかが分かる画像名にしたほうがいい。コンビニやカメラ店での受け取りを選ぶと、電話番号や郵便番号から最寄りの店舗を検索でき、地図も表示される(中)。しかし携帯電話のサービスなのだから、基地局情報から付近の店舗を割り出して表示できてもいいのかもしれない。自宅配送の場合は、送り先を入力することになる(右)

 画像のアップロードも携帯電話とPCの両方からできるのだから、プリントのオーダーも両対応だといいのだが、今のところ注文は携帯電話からのみの対応。先に紹介したiモード向けプリントサービス「わくわくiプリント」(2月6日の記事参照)のように、メール送信でプリント画像を送れるなど、もっと気軽にオーダーできる環境がほしいところだ。

 携帯電話の画像を活かした製品の質がいいだけに、オーダーが煩わしいのは残念。携帯電話のWeb経由で注文を完結させるには、もう少し端末パフォーマンスや通信速度の向上が必要なのかもしれない。



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関連リンク
▼ @写メールアルバム

[後藤祥子, ITmedia]

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