Mobile：NEWS

2003年2月27日　02:06 AM 更新

Mobile Weekly Top10
どうなる、ドコモの505i

発売まで数カ月残っているのに、早くも話題の中心はドコモの「505i」。“2003年春”と言われる505iを簡単に予想してみたい

Mobile Weekly Top10 2月20日〜2月26日
1位	春には505iを投入、その後Java機能が同等のFOMA〜ドコモ夏野氏
2位	505iに「Macromedia Flash」が搭載
3位	BREW対応ムービー端末が格安で登場
4位	「ケータイ先進国日本」は復活するのか？：インセンティブモデルが崩れたら？（1）
5位	「J-T08」のカメラ画質を試す〜VGA静止画と動画撮影の性能は
6位	携帯の“小技”を探せ──ライト編
7位	カメラは必要、位置情報は不要──IPSe調査
8位	「N504iS」用改善済みバッテリー、届き始める
9位	各所が改良〜「A5304T」ファーストインプレッション
10位	BREWがもたらした、リアルタイム情報配信〜エキサイト

　今週はついにドコモから「505iシリーズ」について、正式な発表があった週だった。現在のところ明確になっているのは、

• 505iにはMacromedia Flash（携帯版）が搭載
• 春（〜6月？）に登場

　といったところ。しかし、未確定の情報は数多く出回っている。発表会や講演でも、関係者がポロッと情報を漏らしてしまうことも。これも、505iへの期待がいかに大きいか、ということだろうか。さて、それらの情報をざっと並べると以下のようになる。

• QVGA（240×320ピクセル）液晶搭載
• 一部はメガピクセル（130万画素程度）カメラ搭載
• メモリカード搭載
• バージョンアップした3Dポリゴン機能搭載
• Java機能の向上（連携および端末内へのアクセス強化）

　いずれも、技術的には“ありそう”なところであり、期待も大きい。あれだけの騒ぎになった「504iシリーズ」でさえ、大きな変更点はといえば、（1）通信速度高速化（2）Java容量アップ＆待ち受け（3）赤外線搭載 だったことを考えると、大きな進化になりそうだ。

　特に、カメラとメモリカードは興味深い。これまで「日本の携帯が成功した」と言われたのは、主としてiモードの成功によるものだ。ところが、505iで期待されているのは“iモードの進化”というよりも、端末の機械的な進化にある。

　50xシリーズは、iモードチームの影響力が強いことで知られる。カメラやメモリカードを、どうやってiモードの利用に結びつけるのか、そこに505iのポイントがありそうだ。ヒントの1つは、発表が相次いでいる携帯電話向けプリントサービスにあるのかもしれない。

　また505iシリーズを投入するメーカーは6社と見られている。

---

関連記事
もはやQVGA化は既定路線？
QVGA液晶を搭載した2機種目の携帯電話が世に出る。各液晶メーカーは、2003年春のQVGA液晶量産を、以前から話しており、この春以降、ハイエンド端末にQVGA液晶は当たり前になりそうだ

今年の携帯はデジカメ、ゲーム機を喰う？
今年の夏以降は、「携帯のせいでゲーム機が売れない」「携帯のせいでデジカメが売れない」。──そんな言葉がつぶやかれるようになるのかもしれない

メガピクセル、QVGA、メモリカードは三種の神器
春から夏にかけて登場する新機種の目玉は、メガピクセル──100万画素以上のカメラの搭載となりそうだ。併せて、QVGA液晶の搭載やメモリカードへの対応もほぼ必須になってくる

デジカメのライバルは携帯電話？
この冬のカメラ付き端末は、画素数、カメラの個数、ライトの有無、バーコードリーダーなどさまざまな違いがあり、選ぶのに悩みそう。しかし100万画素オーバーの端末が出てきたとき、カメラ付き端末は新しいステージに上がるだろう

携帯Javaが新たなステージに〜ケイラボ
2003年のビジネスシーンでのトピックは、携帯Javaかもしれない。既に2000万を突破して、プラットフォームとしては十分に普及。しかし、その利用率は今ひとつだ。ケイラボの千葉取締役は、「今年Java利用のブレークポイントが来る」と見る

プレイステーション並の3Dが携帯に〜エイチアイの新3Dエンジン
エイチアイが公開した携帯向け「Mascot Capsule」のバージョン3は、フルソフトウェアながら「プレイステーションレベル」の3D表現を可能とする。まずはアプリケーションプロセッサを中心に実装され、mobidecではデモンストレーションも行われた

[斎藤健二, ITmedia]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

---