無線LANに指紋認証〜HPの「H5450」英語版を試す(1/2)米国で既に発売されているHPの「H5450」。ジャケットコンセプトを継承しつつ無線LANを内蔵、ワンタッチでパスワード認証が可能な指紋認証ユニットまで備えている。日本語版の発売が待たれる「H5450」の機能を試した
Pocket PCを一気にメジャーな存在に押し上げたのが初代iPAQ Pocket PCの「H3600」シリーズ。拡張性をユーザーの選択に委ねるジャケットコンセプトはH3800/3900シリーズにも継承され、国内ベンダーがひしめく日本市場でも一定の人気を獲得している。
iPAQの新モデルとして登場したのが「H5000」シリーズだ(2002年11月15日の記事参照)。既に米国で販売されているH5450には無線LAN、Bluetoothの2つの通信機能が内蔵され、さらに指紋認証機能まで搭載している。もちろんジャケットコンセプトも継承され、ジャケットを利用すればCFカードやPCカードを利用できる。 バッテリーがついに交換式になったのは大きな変更点だ。これで厚みが増してしまうジャケットタイプの増設バッテリーを使わずとも、無線LAN内蔵のメリットを生かしてスマートなモバイルインターネットが可能になる。
「H5000」シリーズでは2度目のデザインチェンジも行われた。従来通りのシルバーベースはそのままに、iPAQの特徴であった楕円形の4方向ボタンは真円形のタイプに変更された。少々iPAQらしさが失われた感はあるが、片手で持って操作する場合には、こちらの方が使い勝手がよさそうだ。 液晶ディスプレイは「H3900」シリーズで採用された半透過型カラー液晶が採用されている。バックライト使用時の視野角も広く、階調表現力も高い。iPAQの伝統ともいえる、外光に応じたバックライトの自動調整機能も備えている。
最も注目されるのは、やはり無線LAN機能(IEEE802.11b)の内蔵だろう。上面にあるアンテナの出っ張りは目立つものの、従来モデルと変わらないサイズの中にスマートに無線LANユニットが内蔵された。
ジャケットコンセプトの都合からか、ユニット部のオン/オフまでソフトウェアで行うのも特徴的。付属ユーティリティを起動すると下部のバーに無線LANのON/OFFや動作状態を示すアイコンが現れ、このアイコンからすべての操作が行える。ハードウェア的にオン/オフを切り替えるスイッチはないが、特に不満を感じることもない。 複数の設定(ESS-ID、WEPキー)を登録しておき、利用場所に応じて切り換えることもできる。利用可能な無線親機の検索も行え、機能的な不足は特に感じられない。なお無線LANの動作状態は上部にあるインジケーターでも確認できる。
[坪山博貴, ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. 前のページ | 1/2 | 次のページ モバイルショップ
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