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2003年3月6日　09:30 PM 更新

携帯の“小技”を探せ──カレンダー編

時計代わりに携帯を使う──と言われて久しいが、カレンダーも携帯でチェックしていないだろうか？ しかし、カレンダー機能は端末によって大きな違いがあった

　いまや、手帳代わりになってきた携帯電話。友人の連絡先を確認するのも、時間を見るのも携帯──そんな人も多いのではないかと思う。

　手帳といえば、必須のページがカレンダー。携帯にも当然カレンダー表示機能は付いているが（2002年12月の記事参照）、その出来はといえば、機種によってかなり違う。今回の“小技”を探せでは、そんな携帯のカレンダー機能にスポットライトを当ててみたい。

※“小技”を探せコーナーでは、「自分の使っている携帯の、この機能が便利！」「こんな機能が携帯にあったらいいのに……」といった情報を募集しています。 　編集部宛に、件名に「小技：」と入れてお送りください。

壁紙とカレンダーの重ね合わせはできて当然

　最近ではさすがにカレンダーを壁紙に設定できない端末は見なくなった。しかし、カレンダーと壁紙を重ね合わせて表示できる端末となると、それほど多くはない。

　筆者の知っている限り、早くから重ね合わせに対応していたのはシャープ製端末だ。J-フォン向け「J-SH07」から壁紙とカレンダーの重ね表示に対応（2001年8月の記事参照）。その後、シャープ製の各端末はカレンダー表示に対応している（なぜかドコモ向け第1弾の「SH251i」は未対応だが）。

　最近の端末では、ドコモ向けNECの「N251i」（2002年10月の記事参照）や「N504iS」、シャープ製の「SH251iS」、au向けのカシオ製「A5302CA」（2002年12月の記事参照）、東芝製端末「A5301T」「5304T」（2002年10月の記事参照）などが、重ね合わせを行える。

　重ね合わせたいのは、「壁紙には自分の好きな画像を表示したい」かつ「カレンダーをさっと見たい」という2つの要求を満たすためだ。だから、壁紙とカレンダーを簡単に切り替えられるようになっていてもいい。例えば、「J-SA05」など三洋電機のJ-フォン向け端末は、上下キーを押すたびにカレンダーと待ち受け画面を切り替えることができるし、「J-N05」でも電源ボタンで切り替えが行える。

左から「J-SH52」「A5301T」「A5302CA」で、壁紙にカレンダーを設定したところ。壁紙にカレンダーが重ね合わせて表示される。「A5302CA」や「SH251iS」では、この状態で上下キーを押すと先月、来月のカレンダーに切り替えられる

祝日が表示されるとありがたい……が

　もう1つ、カレンダーに必須の機能といえば“祝日の表示”だ。紙の手帳やPDAでは祝日が分かるのが当たり前になっていると思う。しかし、携帯では祝日が表示（プリセット）される端末は意外に少ない。

　筆者が知る限り、ドコモの「D504i」「F504iS」「N504iS」「N251i」では祝日が表示される。

※読者の方から、三菱製のJ-フォン向け端末「J-D05」でも祝日表示ができる、という情報をいただいた（3月6日付記） ※au端末でも、「A2015SA」と、間もなく発売の「A1302SA」は祝日表記に対応する。KDDI自体は祝日表示に対する特定のポリシーはなく、製造元の三洋電機ならではのこだわりだという（3月7日付記） ※au端末では祝日は手で登録することができる、というメールを多数頂きました。確かに手動で登録することは可能です（3月7日付記）

　もっとも、祝日の表示は案外難しい。2000年から「成人の日」と「体育の日」が動き、2003年には「海の日」と「敬老の日」も動くなど、このところ祝日は日付の変更が激しいからだ。あるショップの店員によると、au端末でも以前祝日が表示される機種があったそうだが、祝日法の改正によって誤った祝日が表示されるようになったため、表示を止めたのだという。

　それでも、祝日表示が出るのと出ないのでは、カレンダー機能としては雲泥の差。後ろ向きな解決法ではなく、例えば「来年の祝日データをダウンロードできる」といった方法をとってほしい。

　特にau端末はスケジュールデータの統一フォーマットvCalenderに標準対応している。祝日データの提供は難しいことではないと思うのだが。

週の頭は月曜か、日曜か

　週の頭が月曜なのか日曜なのかは分からないが、カレンダーによってまちまちなのは事実。当然携帯のカレンダーも、月曜が頭のものと日曜が頭のものとある。

　もっとも、ほとんどの端末は日曜から一週間が始まっている。手元の端末を調べた限りでは、ソニー（ソニー・エリクソン）製端末のカレンダーだけが、頭が月曜日だ。

左から「P251iS」「A5303H」「SO504i」「N504iS」。P251iSでは壁紙との重ね合わせもできないうえ、カレンダーからは今日の日付も分からない。SO504iは重ね合わせも祝日表示もないが、一週間が月曜から始まることに注目。また、土曜が赤くなっていることが分かると思うが、実は“休みの曜日”を設定して色を一括変更できる。 右端のN504iSは、重ね合わせも可能で祝日も表示される。壁紙を待ち受け画面に設定した状態で、決定ボタンを押していくと、スケジュール画面も呼び出せる。なかなか完成された仕様である

　カメラが流行るまでは、ずっと“携帯電話はPDA化する”といわれていた。PDAや手帳で最も重要な基本機能は、やはりスケジュールとアドレス帳。手帳から携帯にアドレス帳を変えた、という話はよく聞くようになったが、スケジュールを携帯へ移行するのはあまり進んでいない。

　まずは、まともに使えるカレンダーから、対応を進めてほしいところだ。

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[斎藤健二, ITmedia]

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