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2003年3月12日 03:26 AM 更新
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CeBIT
Nokia、EDGE対応の「6220」、MP3再生可能な「3300」を発表
ドイツのCeBIT会場で、Nokiaは新端末を発表した。「6220」はEDGE対応のビジネスモデル、「3300」はMP3/AAC再生に対応したエンターテインメントモデルだ
NokiaはCeBIT開催前日の3月11日(現地時間)、同会場で催したプレスカンファレンス席上で、第3世代の通信方式「EDGE」に対応した「Nokia 6220」、MMCカードスロットを備えMP3の再生に対応した「Nokia 3300」の2機種を発表した。
6220はクラシカルな形状のビジネス向けモデル。カラーディスプレイのほかカメラを内蔵し、TCP/IPベースのXHTMLブラウザ、MMSやJavaにも対応する。GSM/EDGEの900/1800/1900MHzのトライバンドに対応した。2003年第3四半期に全世界での発売を予定している。
EDGE(Enhanced Data rates for GSM Evolution)はGPRSを発展させたパケットベースの高速ネットワーク。W-CDMA方式に比べて導入が容易だとされている。最高速度は384Kbpsで、Nokiaは6220を使ったEDGEの通信速度はGPRSの約2倍としている。
「Nokia6220」。スタンダードな形状ながらカメラも内蔵
3300は、横向きに持って両手で使うエンターテインメントモデル。MMCカードスロットを備え、内部に貯めたMP3/AACの音楽ファイルを再生できる。またFMラジオ機能、デジタルレコーダ機能も搭載した。本体には大容量のスピーカーを備え、単体で音楽再生を楽しめる。またカラーディスプレイ上でJavaを使ったゲームも実行できる。
900/1800MHzのGSM対応で、ヨーロッパ、アフリカ、アジアでの発売は2003年第2四半期の予定。また、デザインと機能が異なった850/1900MHzのバージョンも発売が予定されている。
「Nokia 3300」。ミュージックに注力した端末だという
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発表会でNokiaは、「EDGE」「TCP/IP&XHTML」「プレゼンス」の3つをキーテクノロジーとして挙げた。EDGEはアメリカ、太平洋地域のアジア、ヨーロッパと、グローバルな導入が進むと展望。XHTMLはリッチコンテンツが可能になると共に、コンテンツ作成が容易になるとそのメリットを強調した。
また発表済みのW-CDMA端末「Nokia 6650」にも言及。2003年前半という発売スケジュールに変更はなく、「1万ユニットがオペレータなどに出荷済み」と、それが順調に進んでいることをアピールしていた。
Nokiaの3本柱は、エンタテインメント、イメージング、エンタープライズ。こう見ると、“折りたたみ型”や“ストレート型”に分類される普通の携帯電話はかなり少なくなっている
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[斎藤健二, ITmedia]
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