Mobile:NEWS 2003年3月13日 08:25 AM 更新

CeBIT
Sony Ericsson、UMTS端末「Z1010」展示

Sony Ericssonの展示ブースでは、同社初のUMTS端末「Z1010」を見ることができる。今回、電源の入った実機に触れることができた

 CeBITのSony Ericssonブースでは、発表されたばかりの新機種が多数展示されている。UMTS/GSM対応の「Z1010」はモックアップの展示だけだったが、担当者から電源の入った試作機を見せてもらった。


電源の入っているZ1010

 このZ1010は電源は入っているものの、通信関係の実装はこれから。発売時期は2003年後半としており、あくまで「通信オペレータの準備が整ったら」(担当者)投入するという。端末自体の開発の進み具合については、明確な回答を得られなかった。


メニュー画面も動作する。しかし、カメラを選んでみると……。「Currently unavailable」と出てしまった。作り込みは、まだこれからというところ


Z1010は側面にメモリースティックDuoのスロットを備えるが、反対側にあるUSB端子も見逃せない。miniUSB端子のコネクタのようで、PCと直結できそうだ

 別の端末メーカーによると、欧州ではPCから携帯電話を使って通信するニーズがかなりあり、通信速度が高速な3G端末はその用途を見込んでいるのだという。USB端子が付いた携帯電話は、日本ではDDIポケットのAirH" PHONE「AH-J3001V/J3002V」くらいしか例がない(2月27日の記事参照)。メガピクセルカメラ搭載などによって、通信だけでなくPCとのデータ連携用途が進む日本でも、USB端子の搭載が期待される。


ちょっと気になったのが、先日発表されたカメラ内蔵端末「T610」。欧州のカメラ付きといえば、ついこの間まで“外付けカメラ”の印象が強かったのだが、今回CeBITで見た端末の多くはカメラ内蔵。このT610も背面にカメラを内蔵している。手に取ってみたのは、デザインに引かれたから。上部は黒いアクリル調に統一されており、電源を入れるとディスプレイが中から浮かび上がってくる。下部は反対にヘアラインの入ったメタリック調となっており、素材感の良さが、高級感を感じさせる。それでいて、ズボンの尻ポケットにつっこんでも大丈夫そうな雰囲気だ


T610の側面。カメラ専用ボタンを用意し、簡単に撮影できる。数多くの言語圏で使われるGSM端末だけに、操作が直感的なのはさすが。マニュアルを見ても操作が分かりにくいことのある国内の端末も、見習うべき点だろう。撮影した写真はサムネイル表示される


既に発売されている「T600」も気になった端末の1つ。重さ63グラム、厚さは20ミリと超小型のGSM端末だ。ディスプレイはモノクロだし、カメラもJavaも非対応だが、中身の詰まった重厚感のある小ささが斬新に感じられた。日本では、“小型軽量のストレート端末”というジャンルが滅亡に瀕しているが、GSM圏ではこうした小型端末がまだしっかりと残っている。端末のお尻に付けて使う、超小型の充電アダプタ「Micro Travel Charger」など、小ささにこだわったアクセサリーも充実している



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[斎藤健二, ITmedia]

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