Mobile:NEWS 2003年3月17日 08:10 AM 更新

CeBIT
カメラを使ったバーチャルマウス〜Siemens

どうせ携帯電話にカメラが搭載されるなら、写真を撮るだけでなくほかの目的にも利用してしまおう──。Siemensブースでは、カメラを使ったポインティングデバイスや、3次元センサを利用したキーボードなど、未来の携帯電話技術が展示されいている

 写真を撮るだけでなく、ポインティングデバイスとしてもカメラを利用する──。SiemensはCeBITブースで、そんな技術への取り組みを紹介している。


 これは、「バーチャルマウス」というカメラを使ったポインティングデバイス。背面に内蔵されたVGAカメラの前でペンを動かすと、合わせて画面上のポインターが動く。担当者によると、ペンと背景のコントラストの差を検知しており、背景と色が異なっていれば指でもポインターを動かせる。製品への搭載には2年−5年がかかるという。


 こちらは「3Dタッチスクリーン」を搭載した携帯電話。時計のように腕に付けて使う。ディスプレイの上、空調で指を動かすとセンサが位置を感知し、入力できる。デモでは、ディスプレイに表示されたソフトウェアキーボード上で、指の位置にあるキーが拡大して表示され、押し込む動作で入力できる模様が紹介された。「小さなディスプレイで大きなキーボードを利用できる」のが特徴だとしている。

 方式などは不明だが、上下左右だけでなく、Z軸の検知も可能。ディスプレイの裏側にセンサが埋め込まれており、耐水性があると言う。1年−2年後には実用になるのではないかと、説明員は話していた。


 電子インクを使った「ペーパーライクディスプレイ」搭載の携帯電話も展示。他社の本格的な電子ペーパーと比べると、なんとか表示されている……というレベルだが、バッテリーで動作していた。

 説明員によると、将来的にはタッチスクリーン機能も搭載し、携帯電話の操作のほかダウンロードした新聞などを読むことを想定している。柔軟性の高さを活かし、普段は本体に巻き込んで収納する。


カメラのもう1つの利用法。ゲームの画面に実際の風景を重ねてしまおうというもの。スクリーン上に虫が飛び回り、それに照準を合わせて打ち落とすというデモが行われていた。単に重ね合わせてあるだけでなく、虫の位置はカメラが映す映像のほうに固定される。照準はカメラの向きを変えて合わせる


こちらはPhilipsブースにあった電子ペーパー。米E-Inkの技術を使い、PCなどのディスプレイに近い表示を行っていた。同社のロードマップによると、2005年の段階で3-10インチのモノクロ高解像度品、2005年の終わりには、カラーフィルターを使ったカラー品、2006年には柔軟性のあるタイプを実現するとされている



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[斎藤健二, ITmedia]

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