Mobile:NEWS 2003年4月9日 04:43 AM 更新

「携帯ゲーム機にまた一歩近づいた」〜iアプリDX

505iで最も大きく変わったのはiアプリかもしれない。単に容量が増えるだけではなく、アプリ間連携や端末内データの利用も可能に。“携帯ゲーム機に近づいた”iアプリのいくつかを紹介する

 505iシリーズでは、iアプリもバージョンアップ。既報の通り、ダウンロードできるiアプリのサイズの上限は504iシリーズと同じ30Kバイトだが、各アプリの保存領域であるスクラッチパッドが504iシリーズの100Kバイトから200Kバイトと倍になっている。さらにiアプリ同士の連携も可能になったため、事実上、いくらでも大きな容量のアプリが利用できる。

 また電話帳、着信履歴、発信履歴、メール、着信音、スケジュール、ブックマークなど携帯電話端末本体に登録されたデータとの連携も可能となっている。

 この恩恵を一番受けるのは、やはりゲームコンテンツだ。家庭用ゲーム機で人気を博したタイトルのiアプリDX版もいくつか発表されており、夏野氏の言葉、「携帯ゲーム機にまた一歩近づいた」は、決して誇張ではない。

ドワンゴ、「ウルティマ オンライン モバイル版」を投入

 ドワンゴは、エレクトロニック・アーツと提携し、全世界で25万人ものプレイヤーが存在するMMORPG「ウルティマ オンライン」のモバイル版を、505iシリーズをはじめ、504i/iSシリーズ向けに投入する。


(c)2003 Electronic Arts Inc. (c)2003 DWANGO Co., Ltd.

 「ウルティマ オンライン モバイル版」では、PC版と同様、プレイヤーはウルティマの世界「ブリタニア」で生活し、キャラクターを成長させる。この基本機能は、504i/iS/505iシリーズすべて楽しむことができる。

 505iシリーズ向けには、「ペット育成アプリ」が用意され、「個体識別情報参照機能」を利用して個体識別情報文字列からペットの最初の性格が決まったり、「電池残量の確認機能」ペットをお使いに出した際に持ってくるアイテムが変わる。ほかにも「電波強度の確認機能」では、電波状況が圏外の時にはペットの手入れができなくなるなど、505iシリーズならではの機能で遊ぶことができる。

 月額利用料金は300円。

Gジェネ、iアプリDXとして登場

 バンダイネットワークスは、iアプリDXコンテンツとして「SDガンダム G GENERATION-i」を配信する。

 プレイステーションやプレイステーション2で人気のシミュレーションゲーム「SDガンダム G GENERATION」のiモード版という位置づけ。

 「機動戦士ガンダム」シリーズの原作を再現した約200ステージで敵モビルスーツと戦い、攻略したステージで手に入れたモビルスーツとパイロットで、より強い部隊を編成する。最終的にすべてのモビルスーツとパイロットを集め、図鑑を完成させるのがゲームの目的だ。

 モビルスーツやパイロット収集ランキングや、メール連動型iアプリを利用した他のプレイヤーの部隊との対戦など、ネットワークゲーム的な要素も楽しめる。

 月額利用料金は300円。


(c)創通エージェンシー・サンライズ cバンダイネットワークス (c)ヴァンガード

カプコンは「DINO CRISIS」

 カプコンは、同社が運営するiモード公式サイト「カプコンパーティ」(月額利用料金300円)で、プレイステーション、プレイステーション2などで人気を博したアクションアドベンチャーゲーム「DINO CRISIS」のコンテンツを505iシリーズ向けに配信する。

 ガンシューティングゲームの「ミッションアプリ」では、3Dマップを探索しながら、ポリゴンで表現された恐竜と戦う。またミッションアプリで入手したポイントを使用してさまざまな機能を楽しめる「待受iアプリ」も用意されている。なおオープニングやエンディング、ゲーム中に発生するイベント、ボス恐竜登場時の演出はFlashが使用されている。

ハドソン「森田将棋」が対人対戦可能に

 ハドソンは、「着信☆あぷり♪」(月額利用料金300円)内で、iアプリDX対応のゲームコンテンツとして、200Kバイトに拡張されたスクラッチパッドをふんだんに使用するコンテンツを提供する。端末内に保存されている電話帳の名前をゲーム内の敵キャラクターに付けて遊べる「Superボンバーマン」のほか、「大富豪 special」「リバーシ special」「着信☆スタジアム special」など。

 また別サイトの「森田将棋」(月額利用料金300円)では、メール連動型iアプリ機能を利用し、ユーザー同士の対人対戦が可能な「森田将棋(ユーザー対局版)」を配信。インターネットにつながったPCで、遠隔地の対戦相手と対局をすることは今や珍しくないが、これを携帯電話だけで楽しめる日がついにやってくる。


イマジニア、「i近代麻雀」をパワーアップ

 イマジニアは「i近代麻雀」(月額利用料金300円)で、505iシリーズ向けに「麻雀戦国無双」を配信する。電話帳に登録されているデータからオリジナルのCPU雀士を作成、発着信履歴に応じて強さも変動するネイティブ連係型iアプリの機能を生かし、なおかつ戦略アプリと対局アプリの2つのiアプリ間でデータを連動させて楽しめる。


(C)2001 Takeshobo Co.,Ltd. (C)2001/2003 Imagineer Co.,Ltd. (C)2001/2003 EDGE Co.,Ltd.

講談社は麻雀RPGをリニューアル

 講談社は、週刊少年マガジン連載中でTVアニメ化もされた「勝負師伝説 哲也」を題材にした麻雀RPG「麻雀伝説 哲也」(月額利用料金300円)を、505iシリーズのQVGAに対応、さらに従来よりBGMや効果音を高音質にした新アプリとして配信する。



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関連リンク
▼ ドワンゴ
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▼ カプコン
▼ バンダイネットワークス
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▼ イマジニア

[吉岡 徹, ITmedia]

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