携帯画面にタッチパネル〜ワコム携帯電話の次なるインタフェースとして期待がされているのがタッチパネルだ。ワコムは電磁誘導方式を使った携帯向けのタッチパネルデバイスを展示。2004年春の量産を目指す
携帯電話の入力インタフェースとして、タッチパネルが大きな候補に浮かび上がってきた。電子ディスプレイの専門展示会「EDEX2003」で、ワコムは携帯電話向けとなる2インチサイズのタッチパネルを展示。電磁誘導方式を使い、2004年春の量産を目指す。
タッチパネルはPDAなどで標準的に採用されているが、携帯電話向けではパイオニア製のJ-フォン向け端末「DP-211」やシャープ製のドコモ向けPHS「SH601em」など数機種に限られた。国内の現行機種では、タッチパネル搭載端末はない(PDA型を除く)。 携帯電話に利用できるタッチパネルには、抵抗膜方式やSAW(表面弾性波)方式などが候補とされているが、ワコムは電磁誘導方式は強度や透過率に優れるとしている。電磁誘導方式は、Tablet PCのポインティングデバイスとして全面的に採用された。 PDAなどに比べて携帯電話では「こすった、落とした、ことに対する基準が厳しい」(ワコム)。電磁誘導方式では、液晶の前面ではなく裏側にセンサを取り付けるため、強度が確保できるだけでなく液晶の輝度を損ねることがない。「(抵抗膜方式などでは)タッチパネルの膜で、2割くらい透過率が落ちてしまう」(ワコム)。 ただし、指などでも利用できる抵抗膜方式などとは異なり、電磁誘導方式では専用のペンが必要となる。同社は、携帯向けのパネルでも従来のペンと互換性があるとしている。 同社は携帯電話やPDAへの搭載へ向けて、センサ基盤を0.3ミリ−0.5ミリと薄型化すると共に、制御用の小型チップも開発中。読み取り速度は100ポイント/秒としている。
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